似たような話は全国にいろいろ残されていますが、般若姫伝説はスケールも大きくてなかなか魅力的なお話です。般若姫の両親に係るお話については大分県に真名野長者伝説(あるいは炭焼き小五郎伝説)が語り継がれており、興味のある方は是非そちらの伝説をご覧になっていただきたい。久我大臣の娘の玉津姫が般若姫の母親で神のお告げで豊後の国まで行って炭焼き小五郎と夫婦となったという。めでたく結婚し長者となったある日、玉津姫の胸中に満月が飛び込み生まれたのが般若姫だといわれている。般若姫は輝くような美しい姫に成長し、その美しさは都や遠く中国まで伝わったということです。その評判を聞きつけた欽明天皇の皇子であった橘豊日皇子(のちの用明天皇で聖徳太子の父)が豊後の国まで行き、身分を隠して般若姫に近づき、いろいろな努力の末に結ばれたそうです。般若姫が懐妊した時に皇子は兄の天皇がなくなったため都に一人戻り、般若姫は玉絵姫という女の子を出産した後、用明天皇となった夫のもとに一人都に向かった。その途中今の柳井市で水を求めた時に湘江庵の井戸の水を飲まれ、お礼に柳の楊枝を傍に刺されたところ枝葉が出てきて立派な柳になった。般若姫の柳と井戸にちなんでこの地が柳井と命名されたということです。今ある柳は5代目の木だそうです。
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