周防大島町内の村上水軍にかかわるお寺や墓所を見てきたが、あの厳島の戦いで負けた陶晴賢一族のことが気になった。調べてみたら陶一族のお墓は周南市（元、徳山市）にあることが分かった。周南市の龍文寺は再建されたお寺で、今の建物自体は古くはないが陶一族の菩提寺であったことから、一族のお墓がある場所です。陶晴賢は宮島で自刃し、元就によって広島県廿日市市の洞雲寺境内に首塚として葬られている。陶晴賢の敗戦の後、陶長房ら一族には猛将であった晴賢のような力はなく立てこもった若山城から龍文寺に逃げるしかなく、そこでもはやこれまでと自刃し、龍文寺に葬られた。そのお墓に行ってみたがお寺の向かって左横にある寂れた細い山道を少し登っていくと、そこにひっそりとたたずんでいた。敗者のお墓らしい寂れたものだったが、今でも訪れる人がいるのだろう、周りはきちんと手入れされたいた。
