おこんにちは


今日の佐藤さんのコラムは

吾郎さんのラジオにゲストでこられた

ゆずとのお話し



新しい地図

SMAP時代から続くゆずとの絆 共通する日本を勇気づけるエンターテイナーとしての力


稲垣吾郎が仮想レコードショップの“店長”となってMCを務めるラジオ『THE TRAD』(TOKYO FM)。7月30日放送回にはゲストとしてゆずの北川悠仁・岩沢厚治が登場し、稲垣の印象について語った。

〜〜 中略 〜〜

岩沢が語った「虹」を歌った共演も、2015年10月12日放送の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)のことだ。もう10年近くも前のことだとあらためて驚かされる。その日、コラボステージを披露した後、SMAP5人とのトークコーナーがあり、中居正広が「珍しいですよ、SMAPがしゃべるの」と話していた。

5人全員と気兼ねなく話せるゆずの存在感について、稲垣も「僕らにとってのユースケ(・サンタマリア)さんみたいな感じ。(笑福亭)鶴瓶さんとか、関根(勤)さんとか」と続けていたのが印象的だった。

 この時稲垣が名前を挙げた人たちを思い返してみると、いずれも子どもから大人まで幅広く愛されるキャラクターであることに気づく。その理由は歌や落語、お笑いと、それぞれの道で確かな人気を誇りながらも、どこかそこの枠に収まらない柔軟さがあるからではないだろうか。いわば求められる声に応えながら笑顔を届けていくことにプライドを持って取り組む人たち。そんな“THE エンターテイナー”というスタイルが、ゆず、そしてSMAPとも共通している気がした。


特にそうしたスタンスを強く感じられるのが、ゆずのライブ演出だ。抜群の歌唱力で観客に聴かせるだけでなく、一緒に踊れる曲にも定評がある。そんなダンス曲はラッキィ池田を筆頭に、TAKAHIRO、MIKIKOなどの振付師が担当して、老若男女が楽しめることをテーマに振りを考えられてきたという。


 「ライブで一緒に踊るってすごく盛り上がるんですよね」と、どこまでも楽しませようとするゆずの心意気を感じられる話に、稲垣が「僕らも一緒に振り付けでやらせてもらったこともありますけど」と思い出したのは、2018年4月1日の生ライブのこと。

 稲垣が、草彅剛、香取慎吾と共にスタートさせたレギュラー番組『7.2新しい別の窓』(ABEMA/通称『ななにー』)の初回、しかもオープニングというタイミングだった。新しい地図を広げたばかりで、先の見えない不安な状況が続いていたなか、ゆずとともにタンバリンを片手に「タッタ」を歌い踊った姿が多くのNAKAMAを勇気づけた。


実はこの演出、稲垣が言うのは「急にリハーサル中に『ちょっといいですか?』『踊っていいですか?』って」と、リハーサルで急遽決まったことだったそう。ゆずの2人も「すみません、突然に」とあらためて謝ってみせるが、急に巻き込んでいくことができるゆずも、そしてそのノリに応えることができる3人も、やはりさすがである。


また、ゆずとSMAPには、エンターテイナーとして日本を元気づけようと働きかけてきたことも共通していた。東日本大震災を受けて、福島でゆずとSMAPが顔を揃えたこともあった。誰もが自分に何ができるのかと葛藤するタイミングに、彼らの歌声に多くの人が笑顔を取り戻したことだろう。


同じ曲を歌った瞬間、人々は心がつながるのを感じられる。それは、時に言葉を交わす以上に強い一体感を生むこともある。世代を超えて歌い継がれる代表曲をいくつも持つ彼らは、それだけたくさんの人をつなぐことができるということ。長く活躍するアーティストたちの姿に勇気づけられるのは、その人を介して私たちはいつでもひとつになれる希望を感じるからかもしれない。

 昨年、『ベストヒット歌謡祭2023』(読売テレビ/日本テレビ系)で、ゆずと香取のコラボでオープニングを飾ったことがあった。それも、異なるアーティストたちとそのファンが集う会場がひとつになることを願ってのことだったのではないだろうか。ちなみに、ゆずと香取は同い年の同級生ライン。しかも、出身も横浜という共通点もある。



小学校高学年の時には、すでにSMAPとして活動していた香取を見るために地域の体育大会へと北川と岩沢が駆けつけたというエピソードも先述した『SMAP×SMAP』で明かされていた。ひょっとしたら、その時に目撃したスターでありながら親近感のある香取に、ゆずのエンターテイナーとしてのあり方も確立されたのでは……そんなことを考えたくなるくらい、彼らにはどこか似ているものを感じるのだ。

 人々を元気づけ、笑顔にし、そして繋いでいく。それは、ファンに対してのみならずアーティスト同士としても、お互いに励まされてきたところもあったのではないか。大事な初回放送と聞けば駆けつけて盛り上げ、ライブツアーがあるとなればゲストに招いてその活動を応援していく。そうして同じ時代を走ってきた。さらに、これからもきっとその歩みは続いていくことだろう。そんな彼らの絆そのものが、私たちにまた元気を届けてくれる。


リアルサウンドより引用

全文は

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