おこんにちは





爽やかな笑顔を見せながら香取慎吾が到着。〈パンテール ドゥ カルティエ〉のリングをはめた手をパッと開いて見せながら「豹ですね。すごい好き。このままつけて帰りたい。遊び心というか、いたずら心をくすぐられる。勢いがありますよね」と茶目っ気たっぷりにコメント。「指輪って、コロナ禍でアルコール消毒とか手を洗う機会がすごく増えて、しなくなっちゃった時期があって。ファッションってどこか武装するじゃないけど、その日の自分に立ち向かうときに、それを盛り上げてくれるひとつだと思うから、今日もこんなに素敵なジュエリーをつけさせてもらってうれしいですね」と笑顔で答えた。手首に添えられた〈タンク アメリカン〉とは深い関係があるようで「タンクが100周年を迎えた2017年、僕はそのときにタンクの絵を描かせていただいて」と切り出し、「その絵が今回も展示されているということで。本当に幸せ」と感無量の様子。「2017年って新たな道を歩もうとしたときで、もうなかなかの時期でして。仕事も何も一度無くなったくらいのなかでカルティエが声をかけてくれて。そのときは自分もまだどこに向かえばいいかわからないなかで必死に描いた絵なんだけど、それが何年も経って繋がって、こんなに素敵な場所に自分の絵が飾られる。錚々たるアーティストの方々と展示されるというのがすごくうれしく思っています」と感慨深い様子。最後に「結構ちゃんとしたコメントを言いました(笑)」と締めるのが彼らしく、会場内がパッと明るい雰囲気に包まれた。





ーー大切にしている絆はありますか?

絆だらけですよ。結び、縁……。生きるって大変じゃないですか。苦しいことも大変なこともあるけど、自分だけじゃなくいろんな人との縁が繋がって、今日も僕はここにいるだろうし、みなさんと今日出会えたのもそうだし、これを見てくださったみなさんがここに足を運んでくれて僕の絵を見つけてくれたら、また僕と結ばれるかなって思ってます。

ーーカルティエ現代美術財団との思い出は?

2017年に声をかけていただき絵を描いたのもそうなんですけど、それよりもっと前に(北野)武さんがパリのカルティエで展覧会(『絵描き小僧』展)をしたのを、僕は地下鉄を乗り継いで見に行ってるんですよ。それでそのとき図録を、すごい大きい武さんのサイン入りの図録を買って。それをお仕事で会えたときに持っていって「こっち側にもう1個サインください」って言って、僕の図録にはサインが2個あるんです。そのときの武さんの絵も今回展示されてて。同じ展覧会に自分の絵も飾られるなんて!こんなことないですよ、本当に幸せ!

香取慎吾