お今晩は


SCREENオンラインの白石監督インタビュー




柳田格之進は身に覚えのない罪によって藩を追われ、娘と二人で江戸の貧乏長屋で暮らしている。嗜む囲碁にも実直な人柄が表れ、嘘偽りない勝負を心掛けていた。ある日、格之進は冤罪事件の真相を知り、復讐を決意する。映画『碁盤斬り』は古典落語の演目「柳田格之進」を基に、武士が誇りをかけて復讐に臨む姿を描く。主人公の柳田格之進を演じるのは草彅剛。娘のお絹を清原果耶が演じ、斎藤工、小泉今日子、國村隼が脇を支える。初めて時代劇に挑んだ白石和彌監督に企画のきっかけや草彅剛の役へのアプローチ、作品への思いを語ってもらった。(取材・文/ほりきみき)


草彅剛は清廉潔白で実直な主人公そのもの


草彅さんはどんなに汚れても、どこかに品を感じさせるのです。草彅さんがこれまでに時代劇で演じてきたのは徳川慶喜といった位の高い人が多いのはそういったこともあるのでしょう。 “こういう落ちぶれていても品のある武士が撮りたかったんだ”と草彅さんを見ながら思っていました。