お今晩は


ギャラクシー賞12月度


ワタクシが好きな

黄色い花 いちばんすきな花

星 デフ・ヴォイス

ノミネートされました。













土曜ドラマ「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」 NHK

  • とても質の高いドラマでした。実際の聾の俳優さん達がたくさん出られていて、その熱演に圧倒されて感動しました。コーダという言葉は、このドラマで初めて知りました。聾の方々を取り巻く社会の問題点を描きながら、サスペンスとしても楽しめました。このような重大な局面で健常者と聾者との懸け橋となる重要な役回りとなる主役には、草彅剛さん。コーダの人達の健常者と聾者どちらの世界にも居場所のない苦しい抑圧された境遇を見事に表現されていました。たくさんの人に観て欲しい作品です。
  • ろう者、中途失聴者、難聴者、聞こえの度合いもさまざまな当事者である俳優さんたちの演技は切実みがあり、親兄弟がろうであるコーダの荒井に扮する草彅さんの、アイデンティティの置き所がない複雑な心境や事件への真摯な向き合い方とともに、胸に迫る素晴らしいドラマでした。つくりあげた全ての皆様に敬意を表します。
  • 経済格差や家族環境によって手話が理解できない人がいると知って改めて驚いた。ドラマでも、加害者が手話を理解出来ない場面があり、そしていら立つ姿に陰を落とす切なさ。会話ツールとして必要な手話の重要性を感じた。殺人事件そのものは簡単だが、聴覚障害者を家族に持つ青年が持つ心の闇と、前に進みたい使命感とのバランスを、草?剛さんは上手く演じたと思う。秀作。

木曜劇場「いちばんすきな花」 フジテレビ

  • 面識もない4人が出会い共通した思いが「二人組が苦手」ということ。なかなか深いテーマだなと思った。1人が嫌じゃないけど2人だとどう思っているのが気になったり、人付き合いが煩わしく思う。煩わしいから居心地の良い場所へ転換するまでの過程が毎回なるほどな~と唸っていた。二人組は苦手でも本当の自分をわかってくれる二人組ほど心強いことはないなと思い4人が羨ましく思えるドラマだった。
  • 1対1が4つ集まっても、5人にはならない。人と人との関係の繊細さ、場に応じて人が演じる自分の使い分けなど、考えてみればあたりまえ。なのにないことにして、人は人をパターン化してしまう。表に出ることのない、言葉にならないその人らしさを表現したドラマだった。
  • 設定も進行も少し「頭で考えました」という感じのドラマではあったが、現代社会における生きにくさというテーマは存分に語られていて、台本の台詞がとにかく良いので深い共感が得られた。出演者全員が魅力的に描かれた得難いドラマだった。

第74回NHK紅白歌合戦 NHK

  • 若いダンスボーカルグループが男女とも沢山出たが、皆、実力を持っていて見応えがあり、感心した。薬師丸ひろ子や伊藤蘭など、50歳代の視聴者にも刺さる出演だった。圧巻はYOASOBIの「アイドル」だった。出場アイドル全員が踊っていて、このアイドルたち全員が、“♪完璧で究極なアイドル”を演じている、という暗喩もあるんだな、と思えて、演出に唸った。ダンスのリハーサルやカメラ割りなど、相当何度も試行錯誤繰り返したんだろうな、というのがよく分かった。
  • さまざまな意味でボーダーレスだった。時の壁、放送局の壁、国境、そして有吉の壁を超えた。紅組の圧勝にはNHKのメッセージすら感じた。
  • 久々に視聴して、テンポ良く進行されてダレる事なく楽しませてもらった。NHKホールをメインに使い、時にはスタジオに切り替わって直ぐに歌が始まるので、出演者がコントのような間で繋いで白ける事なく歌を堪能出来た。また、出演者が特定の事務所に偏ることなく若者からベテランまで多彩な顔ぶれなのも良かったが、アニメキャラクターのようなグループと多過ぎる韓国勢の出演には疑問が残る。折角の日本の年末恒例の風物詩なのだから、幅広い年齢層の実力のある日本の歌手を選抜されてはいかがだろうか。