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草なぎ剛、大河ドラマ“徳川慶喜”役の反響に驚き 連ドラの醍醐味を実感


 「第44回日本アカデミー賞」最優秀主演男優賞に輝くなど、実力派俳優として輝きを放つ草なぎ剛吉沢亮主演の大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合/毎週日曜20時ほか)では、徳川慶喜役に抜てき。主人公の渋沢栄一(吉沢)に影響を与える存在として穏やかな存在感を発揮し、作品に厚みを加えている。そんな草なぎが大河作品への思いや演じる慶喜、共演の吉沢らについて語った。


◆毎週放送される連続ドラマの醍醐味(だいごみ)を実感 大河ドラマ第60作となる本作は、約500の企業を育て、約600の社会公共事業に関わり、ノーベル平和賞の候補に2度選ばれた「日本資本主義の父」渋沢栄一が、幕末から明治へと移行する時代に、挫折を繰り返しながらも青天を衝(つ)くような高い志を持って未来を切り開いた生涯を描く。 連続ドラマ出演は2017年1月期の『嘘の戦争』(カンテレ・フジテレビ系)以来4年ぶりとなるが、「毎週放送されるのはすごいこと。毎週の楽しみになるのが連ドラの醍醐味ですよね」と感慨深い様子で明かし、「皆さんと一緒にお芝居ができ、楽しい日々を過ごしています」と充実した表情。 2004年の『新選組!』に出演経験があるが、大河ドラマへの本格的なレギュラー出演は今作が初。その規模感に驚いたそうで、「出演者もスタッフの人数も多く、セットもスケールが大きい。セットは奥行きがあり、一瞬『ここスタジオだよな』と思うこともあって。将軍は豪華な着物を着て、馬に乗ることもある。地に足をつけてどんと構えておかないと、いろんな意味で薄っぺらく見えそうなので、そうならないように頑張ってます」と照れ笑い。 また周りの反響も思った以上だったそうで、「SNS で(新しい地図の)NAKAMAや僕のファンの皆さんが『すごくいい』とおっしゃってくれて。『#青天を衝け』でエゴサーチしてます(笑)」と打ち明け、「若い方からご年配の方まで見てくれる国民的ドラマだと改めて実感しました」と語る。◆「終わらせるのはどんな感じなのか」最後の将軍・慶喜に興味 徳川斉昭の七男で、徳川幕府最後の将軍となる慶喜。オファーされた時の心境を聞かれ、「有名な将軍はたくさんいますが、慶喜は最後の将軍。始める時は希望に満ちてドキドキワクワクしますが、終わらせるのはどんな感じなのか。そこに興味を持ちました」と告白。役作りにおいて事前に演出の黒崎博監督と「つかみどころのない人物にしよう」と話したと言い、「慶喜が将軍になることは現在を生きる僕たちは分かってるけど、実は葛藤があったかもしれない。それが見え隠れできたらと思い、力の抜けた感じを狙いました。でも将軍なので、政(まつりごと)で判断を求められるシーンも多い。どんと構える心持ちではいます」と説明。 そんな草なぎの演技は視聴者の心をつかみ、「感情が読み取れない能面のような表情が素晴らしい」と話題を集めている。草なぎは「何も考えてないので恐縮ですが、褒めていただいてうれしい」と笑顔を見せ、「あまり奇をてらわない方が面白いかなと思って。父の斉昭はストレートに感情をぶつけるので、慶喜は対極にいた方がいい。父が熱意を込めて将軍にしてくれるのを他人ごとのようにフワフワ見ているけど、逆にそれで器が大きく見えたら」と役作りでの狙いを明かす。 “憑依型俳優”として注目される草なぎだが、「慶喜が憑依することはあるか?」と問うと、「あんまりないです」と即答。「でも演じていて何かいい感じになってるのではと、心が弾むんです。すごく穏やかなシーンでも、今ここで時代が動いてるのかなと思え、すごく楽しい」とニッコリ。これから慶喜は将軍になるが、変わっていくさまも特に意識して演じようとは思っていないそうで「自然に役が入ってくる脚本なので、その通りにやればいい感じになるはず。激怒するシーンもありますが、多分そうなったらそれに飲み込まれていくと思うので、その日、その現場でなんとかやると思います」とケロリ。


吉沢亮、堤真一、竹中直人ら共演キャストに支えられる現場 長期間、同じ役を演じることで「みんな役の上で死んでいって、撮影に来なくなるのが悲しい。共演者の方が来なくなることで、いろいろな戦いがあって今日に至ってるということが分かりました」と新たな発見があったとも。中でも堤真一が演じる慶喜の側近で、慶喜と栄一を引き合わす平岡円四郎との別れは印象的だったそうで、「一番の家臣だったのでいなくなって寂しいですが、栄一を残してくれた。それは慶喜の未来にとって大事なことで。本当にたくさんの別れや出来事が起こりますが、それがうまくまとまっていると思います」と称賛する。 円四郎役の堤とは久々の共演。「身が引き締まる思いで緊張しましたが、今まで堤さんと培ってきた時間が円四郎と慶喜の関係性に反映された」と言い、「堤さんは昔からかわいがってくれて、今回も僕の緊張をほぐそうとお尻をつねってきたり(笑)。僕は堤さんのお芝居が好きで憧れていますが、堤さんはそれを分かってくれてるみたいで、余計なことは話さず背中で教えてくれます」と感謝。一方、父の徳川斉昭を演じる竹中直人とは初共演になるが、「『草なぎ君が俺の息子に思えてきた』と言ってくださり、すごくうれしかったです」と笑顔を見せる。 円四郎の目利きで出会い、厚い信頼関係を結ぶ栄一役の吉沢とも初共演。「おおらかで純粋なオーラが漂っていて。細いイメージでしたが、体幹がしっかりしていて、そこからあふれ出るエネルギーが栄一にぴったり。高良健吾くんと吉沢くんのフレッシュさに刺激を受けますね」と爽やかな笑み。慶喜はなぜ栄一に惹(ひ)かれたのかと聞くと、「円四郎が連れてきたのは大きい。円四郎や栄一は人の幸せのため、みんなが喜ぶ世の中にしたいという熱意をストレートに伝えてくれるから、慶喜は好きになったんだと思う」と分析した。 これまでにさまざまな役を演じてきたが、歴史作品は「分からないことも多く、せりふ回しが難しい。でも普段使わない言葉ゆえに、僕は時代をタイムスリップして演技しているのかなと思ったりします」とワクワクした表情で語った草なぎ。常に自然体で目の前のことを純粋に楽しむスタンスが、彼の演技をより魅力的なものにしているのかもしれない。(取材・文:高山美穂) 大河ドラマ『青天を衝け』は、NHK総合にて毎週日曜20時放送。BSプレミアム、BS4Kにて18時放送。