マレーシア、レイク・タウンでの年明けパーティ-。
バーベキューやお酒で楽しんでいる、家族連れやカップル、旅行者達。
ステージ上では、フィリピンから来ているシンガーが、「オチョ・オチョ」を演奏し、相変わらず「エロスを履き違えた様なダンス」でみんなを盛り上げる。
次は俺達の出番。
ステージ裏で、俺はTシャツをビリビリに破り、首から鎖をぶら下げた。
湖の町に、離れた海から海賊登場だ。
慌ててショーンとミーもTシャツを破りだす。
海賊の俺はジャンベという太鼓を叩きながら登場し、同じくビリビリTシャツを着たミーが、自慢の十二弦ギターを抱えて現れる。
「今夜この場所は俺たち海賊が乗っ取った!
楽しまないヤツは、喰っちまう!」
と、やや寒いMCをし、俺のジャンベのリズムに合わせて手拍子を煽る。
そして、数分前慌ててTシャツをビリビリにしていたショーンは、俺とミーの、
「お前がなぜTシャツを!?」
の言葉通り、これから始めるショーの性質上、上半身裸で登場した。
最高の星空の下、ショーンの「ファイヤー・ショー」を皮切りに、俺達のステージは幕を開けた。
「ファイヤー・ショー」が終わり、俺はジャンベをギターに持ち替えた。
ショーンは念願のビリビリTシャツを着て、ジャンベを叩く。
ミーが歌っているのを横目に、俺とショーンはステージから降り、客席を練り歩き、それぞれに自分勝手なソロを弾き、時に振舞われるアルコールと肉を楽しむ。
そして年明けのカウントダウン。
湖で花火が上がり、大いに盛り上がった。
最初に聞いていた以上の報酬を貰い、すっかりホクホクになった俺達はランカウイに戻る。
ミーは数日振りに彼女の元へ帰り、俺とショーンは約束の場所、と言うより、「ランカウイ」でのいつものビーチへ向かった。
「パーティー・アニマル」ことショーンのパパが、彼女のレナと来ているハズだ。
(はじまり、はじまり→沖縄1