旧姓が
ちょっとレアネームだった。(ちょっとだけ珍しい苗字)
対面だと相手の反応を見ながら説明ができるが
電話で説明が困る。
というわけで
説明するときの決まり文句をいつも持っている。
歌人、穂村弘氏も
同じようなことをエッセイの中で語っていた。
だいたいが
一発で理解してもらえない。
電話で名乗る時の第一声は《いわゆる捨て駒だ》と穂村氏は言っていたが
その通りだ。
100%の確率で
「え?」とか「はい?」とか聞き返される。
こちらはそれを見越して
次のセリフを考えている。
私「○△☆と申しますが」
相手「はい?もう一度おっしゃっていただけますか」
(はいはい、いつものことですね~)
私「○は《○⬜》の○、△は《△⬜》の△、☆は《☆○》の☆です」(←淀みなくスラスラと言う)
(↑一般的に通用する解りやすい二文字の熟語に変換して説明している)
相手「あ、そうなんですね、かしこまりました○△☆さま、ですね!」
私「はい、その○△☆です。」
本題に入るまで
時間がかかるのだ。
電話したのはなんの用事だったんだっけ。
同じくちょっとレアネームだった友人は
結婚して
晴れて《鈴木》姓(仮名)になって
「やったー!これで、いちいち説明しないで済むのよ!」と
喜んでいたっけ。
珍しい苗字、インパクトあって
いいな、と思われがちですが
色々苦労があるものです。