お盆休みや、連休などで、たくさん宿題を出した時、

復習で出した宿題を、明らかに写して提出している生徒さんが、たまにいます。


くもんのプリントは、いろいろな情報がつまっているので、採点すると、どんな学習状態か、わかるんです。


生徒さんも、悪いってわかっているのだけど、写してしまうんです。
理由もあるんです。

最近の小学生は、すごく忙しいです。
一週間毎日びっちりお稽古ごとがつまっている、という生徒さんもたくさんいます。だから、もしかしたら、スケジュールが忙しかったのかもしれない。

あるいは、子どもですから、目の前の楽しみを優先して、つい、くもんのプリントはちゃちゃっと写してよしにしてしまったのかもしれない。

いやいや、単純に、くもんのプリントが嫌いで、難しくて、面倒くさくて、嫌だったのかもしれない。


さて、どうしたものか。

「ごまかしても先生にはわかっちゃうんだよ」と、言うのが良いのか

「自分のために、自分でひとつひとつやっていかないとね」と、言うのが良いのか

今は知らんぷりして、あとで、力がついてなくて苦しんだ時に、「ほら、あのときずるして写すから、自分に返ってくるんだよ」と、経験させてわからせるのが良いのか

今後、苦しくても、「写すから」と、復習プリントは宿題で出さないのが良いのか…


実際、個人差というか、性格というか、…何度言っても、何度痛い目をみても、同じ過ちを繰り返す生徒さんはいます。

小学生の間は何度怒られても直らなかったのに、中高生になって、自分で将来を考えた時に、「親にやらされているくもん」から、「自分のためのくもん」に切り替わり、取り組みかたが変わる生徒さんもいます。


保護者様からすると、「悪いことをしたときはすぐに連絡ください。家でしっかり叱ります。」というお気持ちもあるようですが、ご家庭によっては、5年後に繋がる指導ではなく、頭ごなしに叱ったり、制裁になったり、時には「嘘つきになるくらいならくもんやめさせます」になったり、と、いろいろ。


宿題を写してしまった、ということが、今後、生徒さんの未来にどう繋がるのか、

今、必要な、未来に繋がる指導はなんなのか、

その指導も個人別です。


しっかりと考えて対応しなくてはなりません。


時に、自分のことは棚にあげて、お友だちのことばかり気になる生徒さんもいます。(今は汲沢中央教室にはいませんが)
個人別に指導を変えると、それをみていて、「自分がやったときは先生は怒ったのに、他の子がやったときは怒らなかった」と、おうちで保護者様に話して、保護者様からお電話をいただいたこともありました。


私の言葉は
「先生の言葉」

子どもを伸ばすが、私の意思に反して傷ついてしまう子どももいる。


成功も失敗も、生徒さんの未来に繋げることが、私の使命。

ひとりひとりの成長のスピードも違うし、心に響くタイミングもちがう。

さて、明日の教室学習、どう指導するか…です。