社会人になって初めて入った会社で
手取り足取り仕事を教えてくれた先輩から電話があった。
当時のことを思い出すと恥ずかしくなるけど、
社会人としての責任感も常識も能力もないくせに
やたらと反抗心だけはある(今で言う中二病?)のメチャクチャ厄介な奴を
ときに優しくときに厳しく、ほんとに辛抱強く導いてくれた
人としても女性としても大尊敬する人です。
その先輩は、会社を定年まで勤め上げ
お母さんを介護するために田舎に戻り6年ほどになる。
認知症のお母さんのために身体的な介護だけでなく
お母さんが心穏やかに過ごせるためには、
どうすれば良いのかを勉強して実践していた。
そのお母さんを自宅介護していた時のこと
朝、トイレで介護用オムツを替えようとしたら
ズッシリと重たくなっていたそうで
お母さんもバツの悪そうな様子だったのだろう。
お母さんのプライドを傷つけてはいけないと
先輩は重たくなったおむつを手にしながらとっさに、収穫物かのように
お母さん見て!こんなにたくさん取れたよ。
とおどけたら
お母さんの返しはその上を行っていた。
売っておいで
しばらく2人で大笑いしたそう。
私も笑った。
こんな素敵な先輩とお母さんに出会ったことを今更ながら感謝した1日でした。
留美子先輩ありがとう。