沢山の中から
古くさびれた一軒のパチンコ屋が採用してくれた
正直、早番と遅番とある…
出来るか出来ないかと言えば出来ないのが本音…
子供がいるから
でも家を、食事を、支払いものをまかなうためには他に無かった
親には夜勤のある工場で働くと伝え遅番は見てもらう事にした
とはいえ
両親も仕事をしているから、いつでもというわけにもいかなかった
一人だけ…
そんなハルカに付き合ってくれる友人が残っていて
遅番の時は二人の子供をみてくれた
ハルカが働こうとタカは変わらずに昼夜問わず電話をかけてはハルカを振り回した
遅番は日付を越える時間まで仕事で、次の日に早番だと睡眠時間は2、3時間だった
それでも振り回され気力も体力も
どんどん無くなっていく…
そんな時、タカは友人ら数人と四国にアルバイトに行ってくると言い出した
先輩の紹介で金になるらしいから行ってくる…
正直、しばらくでもタカがいないなら助かった
どのくらいだろう…
一週間くらいタカは帰って来なかった
今から帰ってくると電話がありタカの姿を見たハルカは驚愕した…
上半身裸のまま歩いてきたタカは胸からひじにかけて大きな上り鯉の入れ墨があった…
頭を殴られたような衝撃があった
ワンポイントのタトゥーとかではなく
その姿はやくざそのものだった…