声にも出せない
万引きひとつしたことないハルカ
学校はサボったって悪いことはしなかった
今までの人生で自分がこういう事に関わるなんて夢にも思わなかった
昔の友人と再開して一ヶ月と少し…
こんなにも変わってしまうなんて
鼓動が早くなるのを感じながら早々に立ち去る
どうしよう
どうしよう
カズキは…
ダイゴは…
こんな人が父親なんて可哀相過ぎる
逆らえない自分と、一緒にいることに限界を感じる自分…
頭の中はぐちゃぐちゃだった
仕事は骨折で出来ない
父親の付き添い
母の用事の代行
タカに振り回される時間…
毎日はあっという間に過ぎていく
生活は…
親が払ってくれたのに…
タカが怖かった
今から金を持って来い
時間を問わず電話がかかってきた
明け方も
夜中も
昼間も
夕方も
寝るときは携帯を握りしめたまま寝た
いつかかってくるかと寝た気はしなかった
せっかく払ってくれたが、少しずつ借りはじめた
タカにもだけど
子供達にも食べさせていかないといけない
入院して一ヶ月…
父親が退院した
薬は一生、飲み続けなければならない
ハルカは離婚がダメになったことを言えずにいたままだった
言えばまた倒れてしまうかもしれないし、昔からハルカは親に相談出来ない子だったから勇気も無かった
もし相談出来る子だったら…
こんな人生歩まなくても良かったかもしれない
父親は退院してすぐに仕事に復帰した
本当は働けるような身体では無かったのに…
離婚するという娘の事を案じてだろう
自分が働かなければと身体に鞭を打って働いていたのだと思う
でも
親の心
子知らず…
ハルカは少しずつ借金をしながら生活していった
友人からは誰も相手にされなくなった
タカは相変わらずキャバ嬢数人と付き合いを続けていた
珍しくタカが帰ってきて家で寝ていた
携帯を握ったままねている
見てはいけない…
見たら後悔する
分かってるのに見てしまった
メールだ
結婚してお前の子供も面倒みるけん
愛しとるよ
…!?
よその女相手のメールは私達三人を棄てるような内容だった