泣きながら運転しタカのいるパチンコ屋に着いた。
なけなしの金を渡す。
もう少しで取り戻せそうやん
タカは言った。
ハルカは来た道を戻り残りの配達をした。
帰ったらタカが寝ていた。
負けてふてくされて寝たのだろう。
情けない。
ハルカは家事をした。支えはカズキだった。
そんな生活を二ヶ月位続けてタカはやっと約束の仕事を始めた。
今まで悪かったなんて一言も言わない。
働きだしたらハルカは深夜バイトを辞めた。
急に俺の方が偉いんだ。お前の稼ぎはたたがしれてる
と言い出す始末。
家事や育児をしながらではハルカが稼いだ金は余所から見れば充分だっただろう。
でもタカはハルカを認めてくれることは無かった。
そんな時、タカの姉が離婚することになった。相手の浮気が本気になったのだ。
タカは腹を立て相手を殴った。
タカの姉は母親の元に帰っていった。
自分が悪いのを自覚していたのか自宅の前にはオムツやミルクが、置いてあるときもあった。
そんな時にタカの母親が県営住宅を申し込むから一緒に出してみない?
と持ち掛けられた。
試しに応募してみた。
当選した。
初めての応募で当選したのだ。場所はそんなに離れていない。
家賃も安くなるし新築だったので入居することにした。
丁度三月の終わりの事だった。
春からカズキは保育園。
ハルカは昼の仕事を配達から変えることにした。そんな時、タカの母親が生命保険外交員の勉強会だけでも行くといいよ
と進めてきた。勉強会に参加するだけでお金がもらえるという。
仕事を探しながら行ってみる事にした。
お互い仕事がバラバラだからハルカ用の車を買うことにした。軽自動車だ。
働けはローンもなんとかなると決めた。
そして引っ越しの日になった。
新しい家賃の安い家。
ハルカは人生に少し期待した。
そんなある日、
うっ
バタバタ
ジャー
ハルカはこの感じを覚えている。
カズキを妊娠したときに。
また妊娠したのだ。