何も知らないハルカが出勤した。

仲間がいきさつを話してくれてハルカは心配した。


上司も帰り深夜メンバーだけになった。
店の電話が鳴った。ハルカが出るとタカだった。


「心配したよ~、大丈夫なん?」


「今、仕事中だろ。後からこの番号に電話して」


ハルカは仕事が終わった後ケータイで電話した。


状況やいきさつ、世間話を軽く話して電話を切った。

ハルカはタカが可哀相に思え同情的だった。

同情はしていたが、ハルカは手嶋くんの事が好きだった。


仕事を辞めたタカは暇になりナンバーディスプレイで見たハルカのケータイの番号をメモして頻繁にハルカに電話した。

同情的だったハルカは、そのたびに話したり会ったりしていた。


ハルカにとっては、沢山の年下の仲間の一人的な感じで接していた。

会う回数は減っても手嶋くんに対しては特別だった。


でも、次第にタカの様子がおかしくなっていてハルカは、ほっとけないまでになっていた。

酒と睡眠薬を飲み車を運転したり何時間も寒い冬の夜を歩いたりハルカは常に心配していた。

一人にさせたら危ないのでハルカは何時間もタカに付き合った。


動いたのはタカだった。


ハルカに付き合ってくれと言った。

手嶋くんが好きなハルカは戸惑った。なかなか返事が出来ずにいた。


するとタカは初めて告白したのに振られるのかぁ。家にも居場所は無いし生きる気力がないや

と、うわごとのように言い出した。

ハルカは今までの人生でちゃんと告白されたのは初めてだった。男性に対してもロクな思い出はない。ましてや同情していたのだから


私がいないと、駄目になってしまうんじゃないか


と思った。


長い時間悩んでハルカは

「わかった、そばにいるよ」

と答えた。




人生で1番の間違った決断とも知らずに...