家族のために

無駄な殺生は出来るだけしたくない私は、ハエやＧも見逃してしまうことが多いのです。
ハーブやイチゴを育てている中で発見したイモムシはとても手で潰せないので
路に生えている根こそぎ取れなかった草陰に移しています。

最近大きなアシナガバチが玄関先をうろうろしているなと思って居た所
本日朝いちばんに巣を発見。
こりゃ困ったと区役所に駆除器具を借りに行きました。
相談した結果、結局器具は借りずに殺虫剤だけで駆除することに。

駆除のポイントは
夜間、ハチが巣で寝ているところを襲撃。
光がある方へ向かってくるので、女王蜂の位置を確認したら灯りは消した方がよい。

まだ巣は作り始めて間もないので女王蜂が自ら作っていました。
ちいさな巣。
あの中にハチの子が眠っているのだろうか。
そう思うと、あの恐ろしい音を立てて飛ぶハチも同じ子を育てる立場なのねと、親近感が湧いてきてしまいました。
お日さまが出ている間はせっせと働き、夜は寄り添って眠る。
私は彼女程出来た人間ではないけれどその想いは一緒なのねと思うと
その姿が自分と重なるような気がしてますます殺虫剤を向けられなくなりました。
もう１日くらいその愛情を見守りたくもなりました。
でもやっぱりいずれ駆除するのなら早いうちに、取り返しのつかなくなる前に。
恐怖心と同情と、いっぱいいっぱいになりながらマグナムジェットを握り締めました。

しばらくしてからそっと玄関先の巣をのぞくと
もうあの大きなハチの姿はありませんでした。
どこへ行ってしまったかは分かりません。
そこにはお腹を空かせて待つ子供らとジェット噴射の跡が生々しく残っているだけでした。

明日地面を洗わないと。
そうさんが庭に出る時、殺虫剤に触れないように。

何だかどうしようもない、しょうもないことで
ひとり泣いた夜でした。

ガンタイプで一発命中！ハチアブ　マグナムジェット・550ml