パプリカ観ました。
すっごく面白いです。
あまり期待していなかっただけに余計に惹き込まれました。
監督とかスタッフが、「大人が思いっきり遊ぶとこうなるんだ」、と云うことを見せてくれたような気がします。
本当に、遊び過ぎ。そして細かいところにこだわり過ぎ。そして主張し過ぎ。
1度観ただけじゃ満足せず、何度も観て色んな発見をしたい映画。
そして、何度観ても飽きない映画だと思います。

印象に残ったのは、主人公が教授と車に乗って悪玉の家に向かう為に車に乗っているシーン。
トンネルと、雨と、それからフロントガラスで流れる雨粒。
フロントガラスと雨粒の見せ方は、実写を思わせる心理描写の仕方をしていて
上手いなぁ、とため息つきました。
もうひとつ「最近私の夢を見ていない」と言っていた主人公の「夢」。
そことそこくっつくのか! と云う驚きと疑いを隠せませんでしたが、
最初の場面とかぶせて見せる夢が、何だか本当の「夢」っぽくて
抱いた疑いを覆ってくれました。

クライマックスのごたごたシーンでは、アニメならではのこだわり様に
私はずっと笑っていました。
劇場の人口密度があんなに濃い映画を観るのは久しぶりでしたが、
沢山居るお客さんも同様に笑っていて
やっぱりそれだけ人を惹き込む力のある映画なんだな、と改めて思います。

キーワードは「足りないものは少しのスパイス、パプリカだ」

パプリカ/筒井 康隆