やっぱり買っちゃいました。
種ともこさんのデビュー20周年のベストアルバム『ウタイツガレルウタ』
なのでちょこっとレビューめいたものを。

 * * *

スナオになりたいね
 かわいいね。こんな彼女が欲しいです。

Pumps Race Song
 この気持に共感! …したい。
 「人ゴミに埋もれてしまうの私」
 「日曜の玄関の二つのトンガリ/私のささやかな決意の形なの」
 「いつもより5cm小さな街で」
 誰とのレースなのかは聴いてみて下さい。
 「スタートの時間には/遅刻するのがコツね」…覚えておきましょう。

The Rainbow Song~虹の女神~
 映画『虹の女神』のエンディング曲です。
 一瞬の悲しげな出だしとは裏腹に、希望に満ち溢れた曲です。
 3ヶ所あるサビの最後に映画の中での希望が描かれています。
 「憧れはなぜ/子供の頃の不思議をそっと育てるのだろう」のくだりが好きです。

ゲンキ力爆弾
 「げんきりょくばくだん」と読みます。
 「鳥かごの小鳥が逃げた朝/いつもより空が広かった/そんなこと想い出したよ」
 鳥かごじゃなくて、空が広かったんです。
 失ったモノが居た場所ではなくて、行って仕舞った場所を想う、
 そんな背景がうつくしいと思います。

瞳のなかの少年
 伸びてゆく子供たちに贈りたい曲です。

不思議な樹
 幼い頃を思い出しました。
 夜はいつだって向こう側の世界に繋がっていたのです。
 「貝殻やせみのぬけがらたちが/晩ごはんに帰るボクのおみやげ/ママはいつだって…」
 これ以上書けません。切ないね。

夏・ハレーション
 少女の旅立ちです。
 こうして強くなってゆくんだろうな。
 「かばんを網棚に/あげてくれたあなたを/ゴメンね トンネルくぐった途端に忘れてた」
 残念ながら、そんなもんだよ。(←夢を壊してはいけません。)

氷の中の惑星
 「名前のない憧れ/今 瞳みたすから」懐かしい想いを思い出しました。
 とても、うつくしい歌です。

笑顔で愛してる
 何となく、歌っている種ともこさんが目に浮かぶようです。
 限りなくやさしい笑顔なんだろうな。
 色んなものやことを、もう1度信じたくなります。
 そんなやさしい穏やかな気持にさせてくれる曲です。

Mighty Love
 歌詞を聴いてどきどきしてしまいました。(恥ずかしくてその部分は書けないけれど。)
 他に印象に残った部分は、
 「そっとくちびる読んでね」
 「ずっと聞かされてたほど/きっと少女はホントはかよわくないの」

It Must Be Love
 幸せです。
 もう、全て愛の所為にして仕舞えば説明がつく位に。

あの頃アタシもカナコも
 とてもとても、好きな曲です。
 女友達を歌った曲。抱きしめたくなります。
 「ふたりの娘は母になってなお/お互いこりず/お話はまだ終わりじゃない」
 そんな関係、あこがれ。

You're The One
 「忘れないで忘れさせないで」
 「いつも分かちあえるように祈ってる」
 とっておきのうた。
 これがデビューだって言うんだからやっぱりすごいよ、種ともこさん。

全体的に少女マンガを読んでいるような印象を受けました。
何となく新居昭乃さん(昭乃さんも種さんと同じくデビュー20周年☆)と雰囲気が似ているかな。
女の子のやわらかで透明な感じが前面に出ています。
今まで『MESSAGE #9』と『FLYING TEAPOT(歌詞提供のみ)』のイメージだったので
彼女のセルフカバーアルバムは新鮮でした。

 * * *

彼女のHPにあるブログのリンクがさりげなく残酷でした。わを、すてきね。
誰か彼女のライブ行きましょ。



種ともこ
ウタイツガレルウタ