エピローグ篇

「ねぇ、ようこー（ハンドルネームの下の名前。）私うる星やつらのラムちゃんに似てない？」
髪をセットしながら問いかけるじゅんこちゃん。
朝っぱらから噴出すくじらだ。思わず、何が？　と訊いてしまいました。
「髪型」
ラムちゃんってロングのストレートじゃなかったっけ？　とセミロングでパーマーをかけているじゅんこちゃんに言いました。
「えー、似てるよ。トラ柄の（服着ている）女の子だよ」
知ってるけれど。違うと思う。
ラムちゃんってナイスバディーでかわいくって男の子をメロメロにしてしまうようなイメージだったけど。。。
「ぶりっこな感じが似てるよ。」
自分で言うかな。。。

　*　*　*

「ようこはいいなー、今がいちばんいい時だよねー。」
自由奔放なじゅんこちゃんにそんなに羨ましがられることはないと思い、何が？　と訊きました。
「若さ」
再び噴出すくじらだ。
そんな抗いようの無い事言ったってしょうがないでしょ。私位の年代の頃がじゅんこちゃんにもあったでしょう。
「そういう事言うからようこはババ臭いのよ。歳交換しようよ、丁度いいでしょ。」
放っといてくれ。

　*　*　*

じゅんこちゃんが帰りがけに一言
「黒い頭のネズミに襲われないようにね。」
？？？
「だから黒い頭のネズミだって。」
……何の比喩ですか？
「人間」
世間では一般的なのかしら？　じゅんこちゃんは時々くじらだの頭では理解不能な例えをなさいます。
「あ、でもようちゃんは襲われたほうがいいかもねー♪」
言わんとしている事は分かるけれど、嫌だよ。失礼ね。

いつも一言多いじゅんこちゃんは多分今夜遅くに無事地元へ帰ることでしょう。