今日は満月です。

学祭の片づけをしている時に、ふと廊下の窓から桜の木越しに登ってゆく月が見えて
あまりにうれしくなったので、
一緒に向かい合って長机を運んで下さっていた先生に、今日は月がきれいですね、と言ったのです。

そうしたら先生は、
色黒な頬を赤く染めてひとしきり照れた後に、やっぱり照れながらこう仰いました。
「君はそう見えて、実はかなり遊んでいるな?」
――なにっ?!ぼーぜん ・・・月はどこへ行った。。。?
そんな反応は初めてで、一瞬意味が分からず
「え、いや、今丁度窓から見えてますよ」とありのままを言って仕舞いました。

どうやら私には情緒や趣といったものが足りないらしい。
今思えば先生は私が「誘って」いると思われたのではないかと。・・・まいった。
その後のやり取りとか、あの異様な照れ様はその可能性が高い気がします。
・・・だとしたら、なんて古風で妖艶な口説き方なのだろう。
誰か使ってみてください(笑)

と、ここで弁解しても仕方のない話なのでした。
くじらだは遊ばれていますけれど「遊んで」ません。
もちろん「誘って」もいませんよ。
意外とピュアすぎる先生が
何だかほほえましかったですぼー