「レディー・イン・ザ・ウォーター」を観て来ました。
「シックスセンス」(未だ観ていない)の監督だそうで、怖かったらどうしようと不安でしたがファンタジーでした。

 とあるアパート。
 過去ありの管理人さんの元にナーフ(水の精)が中庭のプールから迷い込んで来ます。
 彼女は狼のような敵から逃れながら、ある人々を探しているのだそうで、
 管理人さんがアパートの住人の中から東洋のおとぎ話を手がかりに、懸命に人探しをする物語です。

お伽噺を求める私にとってはとても興味深く楽しめました。
でも物語の大雑把さと細かな部分につっこみどころ満載。
真剣なシーンでも笑いをこらえるのにちょっと必死でした。
もちろん、あれだけの内容を2時間弱に詰め込まなくてはいけないので仕方ないかとも思いますけれど。
映画評論家の役の人が自分の置かれた状況を解説している場面は面白かったです。
あんなおいしい役を与えているなんて、映画評論家に対して監督は皮肉なまでに大好きなんじゃないかなぁ、と。

登場人物の誰が主人公でも1本映画が取れる位、どんな小さな役柄でも、それぞれの人物像が丁寧に描かれていて、
そういう意味でやさしさにあふれた映画でした。