総監督:松本潤
ヘンデス:二宮和也
グレテル:櫻井翔

「「え~~~~~」」
「なんだよ。不服かよ。主役だぞ。」

総監督、松本氏の鋭い眼光も彼らには効かない。
なぜなら中身がとんだ天使ちゃんだってバレているからだ。
なんなら弄り甲斐ある末っ子と思っている。
と、いうわけで思う存分、不服を申し立てるふたりであった。

「俺、別にグレてねーし。ちょっとチャラかっただけですしー!
それも過去ですしーーー。何年前の話だと思ってんだよ。」

旧チャラ男、現キャスターの櫻井氏は吠えた。
が、天使ちゃんは言う。

「だって、翔くんって茶髪似合うんだもん。
また見たいな~って。だめ?」

「しょ、しょうがないなあ。」

実にチャ…いや、ちょろいキャスターであった。
が、こっちはそうはいかないだろう。

「ヘンデスってなんなのよ。変?失敬な。」
「ニノ、変わってるってよく言われる自覚あんだろ。」

ぷー。ほっぺをふくらます。
こっちは本気の不服ではなく単なるかまってちゃん。

「さすがニノ。短パンが似合うわあ。」
「えー、翔ちゃんこそスカートがお似合いよ。」
「ロングで助かったわ!!」

などと思う存分かまってやれば
「しょうがないですね。そこまで言うのなら。」と引き受けた。
実にめんどうくさい男である。

ふたりの父親:大野智

「まさにおじさん。」
「にゃにおう。」

きゃっきゃしだすふたり。
こいつらがジャレだすときりがないので総監督は
「よーい、スタート。」と合図した。

さっさとやればさっさと終わるの信念の元、
大野氏は抗うことなく父親役を始めた。

「おう、お前ら。新しい母ちゃんだぞ。」
「ゆーりでぇす。よろしく。」

この役を買って出たのは後輩のカレ。
大野さんの妻役を逃してなるものかと鼻息が荒かった。

「んもう。わたしがなりたいのは大野さんの妻。
子どもの母親になる気なんてないわ。」

ということで、子どもたちを山に捨てに行くことにしました。

「いーい?ここらで薪ときのこよ!」
「「はぁい。」」

返事をしておとなしく作業を開始するふたりを見て
そそくさと山から下りて帰宅する継母。

「これで大野さんとふたりっきり!あーん、どうしよ。緊張するう。」

が、2時間後。「「ただいまー!!」」と、薪ときのこをたっぷり持った
ふたりがあっさり帰宅した。