…いや、違うな。違うよね。
今度は俺が言いたい。もう答え知っちゃってるけど
俺のが先輩なんだし、言わせてばっかじゃダメだよね、
なんて謎の使命感。
よっしゃ、待ってろ。カッコよく、ビシっと言ってやっからな。

「ねえ、どこ行くの?」
「じゃーん。これ。割引券!」

こっそり告白の決意してたら松潤と翔ちゃんの会話が耳に入ってきた。
振り向くと翔ちゃんがこっちにボウリングの券を見せ付けてた。
なんだ、決まってたんだ。さすが翔ちゃん。
いつの間にそんなの用意してたんだろ。
遊びに行こうと誘うと決めたの今日なのに。
こういう時のために用意してたのかなあ。すげー。

「相葉さん、ボウリング得意?」
「得意得意。見てろよ!!」
「ええ、嘘くさいな。隣のレーンに投げるのはやめてよ?」
「なんだと、お前!!!」

ほんと生意気な口だなってほっぺを引っ張ってやった。
うん、さわりたいだけ。くふふ。

やーめーろーやー。そう言うにのも全然嫌がってるように見えないし。
にのの気持ち知ってるからなんか余裕だ。くふふふふふふ。

「対抗戦にしてジュース賭けない?」

ボウリング場に着くなり言い出した翔ちゃんに全員賛成。

「1ゲームじゃつまんないよね。」
「3ゲームやっての総合点にしようか。」

さくさくルールが決まって、さてチーム分けは?と聞く前に
翔ちゃんったらさっさと松潤をつれてっちゃった。
うわ、スムーズすぎるだろ。

「これって俺と相葉さんがチームってこと?」
「そういうことみたい。ま、1年と2年が組むほうがいいよね。」
「えー。俺も翔ちゃんが良かったなあ。」

嘘付け。なんでこいつは素直じゃないかな。
言っていいのに。相葉さんと一緒で嬉しいってさ。

「ほんとは俺とチームで嬉しいくせに。」
「うわ、なにその自惚れ。」
「いいからいいから、ほらいくぞ。ジュースかかってんだかんな。」

そうだったと言いつつボウルを選ぶにの。
穴に指差し込んで確認してんのさえ可愛いなあ。

「相葉さん、なにボーっとしてんの?ほんとに大丈夫?
あなたポカして負けたら全部奢ってもらうからね?」

「ばっか、まじで俺うまいからまかせとけって!!」

さっさとボウル選んで持つと、
もう片方の手でにのの髪をわしゃわしゃしてやった。

「よっしゃー!ほら見ろ!!」
「うわ、すごいすごい!!」

俺の連続ストライクに、にのが素直に喜んだ。
めちゃくちゃ嬉しそうに俺の背中をバンバン叩く。
ちょっと痛い。