― 生誕160年記念 グランマ・モーゼス展 ―
素敵な100年の人生 @ 世田谷美術館

気持ち良く晴れた暖かな金曜日,こちらの展覧会へ.


前回の展覧会へは伺えずに居りましたので,16年越しに念願が叶いました.

最初期の作品から100歳の絶筆までの作品・資料などを含む全130点の展示は,本当に見応えのあるものでした.

多忙な農家の主婦としての暮らしの中で,行儀仕事の一つであった刺繍をされていた彼女は,長い年月に培われたその色彩感覚と構成力,手技を養い,70代で針を絵筆に持ち代えて後は,その鋭い観察眼と豊かな記憶を更に織り交ぜて,独自の“日々の暮らしの中にある一つひとつの生きる歓び”を作品に昇華されました.
その根底にあったのは,“ただ日々を大切に生きる”その事にあったのではないでしょうか.

今も尚,時と国を越えて人々の心に懐かしさと人生の謳歌を与えてくださる“モーゼスおばあちゃん”=アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼスさんに心からの敬愛の情を捧げます.


素敵な展覧会を開催してくださった皆様にも,同じく感謝申し上げます.


本当にありがとうございました.

※東京展は閉幕してしまいましたが,次は広島での開催が予定されています.
ご都合の宜しい方は,足を運ばれてみては如何でしょうか※