命在るものは、必ずその火を消さねばならない日が来ます。

動物であれ、植物であれ。



まず、それ以前に、行き年生ける者は、他者を体内に取り込まなければ、生きては行く事は出来ません。

それは、植物であっても同様です。

忘れられがちですが、彼等は根を使い土中の養分を吸い上げているのです。

とても綺麗事ではありません。



しかしながら、本来死ななくても済んだ筈の命が、殺されてしまう事もあります。




今日、ひとつの命が消え、その種族は永遠に幕を下ろしてしまいました。




ガラパゴス諸島ピンタ島に棲んでいたピンタゾウガメ『ロンサム・ジョージ』



彼の地には、その島毎に固有のゾウガメが居るそうです。

その中のひとつの種族は、もう再び現れることは在りません。




“孤独な彼”は道半ばであったかも知れませんが、その長き一生に於いて、何を語ってくれましたでしょうか…

何を見ていたのでしょうか…


一部では乱獲がなければと云う声もあります。


あなたは何をお感じになられますか?




『ロンサム・ジョージ』あなたに心からの御冥福をお祈り申し上げます。