ヒカリ 26 | 櫻葉さんが大好き(`・З・´)(‘◇‘* )サクラの櫻葉小説

櫻葉さんが大好き(`・З・´)(‘◇‘* )サクラの櫻葉小説

櫻葉さんが大好きで、妄想が 止まりません(*´艸`*)

お話の続きになります。
苦手な方は、お戻りください。

















「翔くん、お疲れ〜。」



「おー、お疲れ、松潤。」



「あのさ、あそこんとこなんだけど、

   俺ら、もう少し右に立った方が、

   客席から 見えやすくない?」



明日もまだ 2日目があるけれど、
終わったら すぐに
東京に戻らなきゃならないので、
初日の今日が 打ち上げになった。



気の知れた仲間や、
一緒に作ってきたスタッフと飲む酒は
本当に美味しい。



注がれると断れない俺は、
次々と注ぎにくるスタッフさんの酒に、
逆に 飲まれそうになる。



今日は やけに酔いが早い。



二日酔いだったのもあるけど、
それほど弱いわけじゃないのに…。



きっとあれだ…。

ここんところ 食欲がなくて…
睡眠もあまり 取れてないから…。



いや、眠りたくないんだ…。



目を閉じれば 
雅紀がフラッシュバックされて…


涙が止まらなくなる…



封印するって決めたのに…。

揺れ動く 自分の心が許せない。



泣けば 目が腫れるし、
それで迷惑をかけるくらいなら、
眠らなければいい。



「翔くん、大丈夫か〜? 

   調子悪そうだぞ〜?」



隣に来るスタッフさんが途切れたとき、
智くんが さっと座って、
顔を覗き込んでくる。



「智くん…。大丈夫。

   ありがとう。ごめんね?」



「最近の翔くん、謝ってばっかだなぁ。

   おいら達には 素直に甘えていいのに。」



「ははは! 

   こんなおじさんが 甘えてたら、

   気持ち悪いでしょー。はははは!」



「そんなことねぇぞ〜?

   翔くんは 昔から我慢し過ぎだからなぁ。」



そんな一言にも 泣きそうになる自分は、
本当に弱い…。



「だめそうかぁ? 部屋行くか〜?

   おいらじゃ 部屋まで運べないし…。

   松潤…は、スタッフと話し込んでんなぁ。

   おい、翔くん。翔くん?」



「…っ、くっ、…は…ぁ…、」



ヤバい…。



泣きたい感情を我慢していたからか、
息を吸い過ぎて、
過呼吸状態になっていくのがわかる。



「ニノ。  ちょっと こっち来て。」



周りに気を遣わせないように、
落ち着いた様子で ニノを呼ぶ智くん。



「どうしたんです? 

   …あー、これ、だめそうですね?

   あ、すいません。

   翔さん 眠そうなので、

   部屋に連れてって寝かせて来ます。

   リーダー、そっち支えて?」



ニノが 近くのスタッフさんに声をかけて、
リーダーと2人で 俺を抱え上げる。



「翔くん、どうしたの?」



途中で松潤が声をかけてくれる。



「翔さん、ダウンです。

   部屋に連れてきます。」



「ずっと 体調悪そうだったもんな。

   スタッフには オレがうまく言っとくから。

   翔くんのこと、頼むね。」



「悪りぃ。松潤。」





“しょうちゃん… ”



一瞬…

雅紀の声が聞こえた気がするけど…



そんなわけない。

俺の頭が 都合よく勘違いしているだけ…。
だって雅紀には タッキーがいる…。



雅紀を想うと、
必ず隣に タッキーが一緒に現れる…。



あー…、だめだ…。
涙腺が崩壊していく…。



「…迷惑かけて…、ごめん…。」




2人に支えられながら、
俺の視界は フェードアウトしていった…