ベトナムから帰国してすぐに、夫は通勤の足として、KIAのRayという軽自動車を手に入れた。天井の高いボックス型で、濃いベージュ色をしたその車を、私たちは「ミルクティ」と呼んでいた。
10ヶ月の遠距離を経て彼の妻として韓国に降り立った際も、ミルクティで迎えられた。ミルクティとそれを運転する夫が、韓国での様々な「初めて」に私を連れて行ってくれた。
あれから1年と3ヶ月。私たちはミルクティを卒業し、ゆったりサイズのファミリーカーに乗り換えることを決めた。
乗り換えの日が近づいた今週初め、私たちはミルクティと最後の家族ドライブに出かけた。夫がパギーを膝に乗せ、私が元気をお腹に入れて。
向かった先は、海。
仁川空港をさらに西に進むと海岸に出る。そこにあるベーカリーでランチを食べ、ビーチを散歩しようということに。
『마시안제빵소: マシアン製パン所』
広々としたテラス席は、自由にビーチとテーブルを行き来できて、ちびっ子連れやペット連れのファミリーに人気💕静かに過ごしたい大人たちは、天井が高く開放感のある店内に。
お腹がどんどん大きくなるにつれて空腹を感じなくなってしまった私が、唯一いつでも惹かれるもの、それがパン。韓国のベーカリー業界は熱く、各店舗が競って新商品を出し続けるため、いつどの店を訪れても新しく美味しい出会いがある。
本日のセレクション✨
(左上から時計回りに)甘いチーズクリームのベーグル、名物の煉炭食パン、溢れんばかりのガーリックバターを挟んだガーリック爆弾、表面がクッキー生地で覆われたソボロパン
煉炭食パンの断面✨
しっかり塩の効いた生地に、こってり滑らかなカスタードクリームがたっぷり。ほろほろサクサクなクッキー生地のトップには香ばしいチーズも見え隠れ。甘じょっぱくて癖になる〜。
パギーにとってはこれが人生で2度目の海。前回は寄せてくる波に怯えていたけれど、ここはかなり遠浅なので尻尾をフリフリご機嫌にお散歩ができた。運動を控えるように言われている私は、散歩はほどほどに切り上げ、テラス席に戻った。美味しいパンを頬張りながら、ビーチで遊ぶ夫とパギーを眺める。元気も時折キックで存在をアピール。遠い未来の私がこの瞬間を思い出しているところを想像する。今しか叶わない時間。そんな午後に、最後の一仕事として、ミルクティはわたしたちを連れてきてくれた。
大満足のミルクティ最終日の翌日、私たちは新しい車を迎えに行った。
メーカーは同じKIAの、K7というハイブリッドカーだ。ミルクティが無邪気な子供を連想させるとすれば、K7は物静かで落ち着きのある紳士といった風格だ。近づくとドア付近の明かりが点り、解錠される。発進時は電気のみなので、音もなく滑り出す。車内は広々としており、私と元気が座る後部座席は小さな部屋のように快適だ。
この車は、夫として父として日々奮闘する彼への私からの贈り物だ。本当は2月の誕生日に贈りたかったのだが、良い出会いがなかった。辛抱すること2ヶ月、私にとっても、夫にとっても、待ちに待ったこの日だった。
手続きを済ませ、私たちは新しい車で帰路に着いた。
夫はいつも運転中に音楽をかける。この車で初めてかける曲に夫が選んだのは、our song、『君のすべての瞬間』だった。さすがロマンチスト(笑)
高速に入ったところで私はこっそり夫の横顔を見た。
それはそれは嬉しそうな笑顔だった。
残りの家までの道のりは、初運転の喜びに浸っている夫の邪魔をしないように、ポンポコ話しかけてくる元気とテレパシーで会話しながら過ごした。
読んでいただき、ありがとございます(^^)
ではまた、次回。
23rdmonth
新しい車で最初に訪れたのは、近所のホテル内にあるお気に入りのドッグカフェ『Thinking dog』♪
到着早々に逃亡を企て、エントランスのディスプレイからぬいぐるみを拝借してしまったパギー💦
パパに即捕獲されました😅
やっと落ち着いて着席〜。
パパとママはサンドイッチプレート。パギーはペットカプチーノをいただきました😚
(一気飲みしてた(笑))
ここのサンドイッチプレートは本格的!
グリルドマッシュルームと飴色玉ねぎがとろけるサンドイッチにトリュフが香るフライドポテト✨
はち切れそうなお腹に何とか全て詰め込みました😋






