今朝、インスタグラムが知らせてくれた2年前の今日の思い出。

 

 

 

 

ここはベトナムのダナン。

ビールは地元初のクラフトビールメーカー『7 Bridges』が作る私のお気に入り、『サンセット・タンジェリン』

ハン川越しに見えるサンセットを背景にグラスを掲げるのは当時のボーイフレンド、現在の夫の手。

 

 

私にとってベトナムは特別な国だ。ベトナムで暮らした日々を思い出すだけで心が休まり、また郷愁に駆られる。そんな国での最後の拠点地に選んだ海辺の街、ダナンで、私は夫に出会った(出会いのエピソードはこちら)

 

 

ダナンでの私たちはとてもリラックスしていた。人々が休暇に訪れるこの街では、住人の生活もまた、楽しく、のびのびとしていた。

 

 

朝4:45頃から6:00頃にかけて、海辺一帯では光のショーが展開される。夜の名残のインディゴブルーに始まり、紫、ピンク、金色…その間の数え切れない微妙な色彩たちを見ることができる。私は気の向くままに、気の済むまで、その色の中を走った。

 

右へ進めばシティが見えてくる。

 

左へ進めば山が見えてくる。

 

 

泳いできたのかと思うほど、私は汗で全身を光らせ自宅に戻る。シャワーを浴びてスッキリし、キッチンへ行くと、起きたて寝癖ヘアの彼が汗をかきかきココナッツを割っている。ココナッツウォーターが大好きな私のために、彼はバイクで市場へ行き、抱えられるだけのココナッツを買い、毎朝汗だくでココナッツを割るのだ。

 

 

「どうぞ」と彼がストローをさしてテーブルに置いてくれたココナッツを一口啜る。

その水は、どんな小川の水より透き通っていて冷たく、ほんのり甘かった。その清らかな水が喉を通り全身に行き渡るのを感じながら、私はメイクをする。

 

 

リビングには常に花があった。

 

 

私たちは12月17日に出会ったので、ロマンチックな韓国人彼は毎月17日に必ずブーケをプレゼントしてくれた。その他にも、彼からの「ありがとう」「ごめんね」の言葉には常に花が添えられていた。

 

 

私たちはよく、彼の小さな白いスクーターに二人乗りで、隣町のホイアンへ行った。

この世界遺産の町を彼は知り尽くしていて、静かな裏通りを抜け、隠れ家的カフェや絶景スポットに私を案内してくれた。そしてどこへ行っても、知らないうちに私の写真を何十枚も撮っていた。

 

 

 

数えきれないお散歩デートのハイライトとして私がよく覚えているのは、こんな光景だ。

 

 

私たちはカフェでもレストランでも、席が空いていれば、必ず横並びに座った。

外の熱気からしばし解放され、エアコンの効いた室内でくっついて座ることも、大好物のココナッツコーヒーと同じくらい楽しみだったのだ。人の写真をあまり撮らない私のiPhoneには、こんな横並びの飲み物や料理たちの写真が山ほどある。

 

 

ベトナムでは外食がメインだったが、時々彼はランチを作ってくれた。当時まだ辛いものが苦手だった私(私は妊娠を機に辛いものが食べられるようになった)のために、卵サンドや甘めのトッポッキを作ってくれたのを覚えている。そしてある日、そろそろ辛いものを克服したいと私から提案し、彼にインスタントのビビン麺を作ってもらった。

 

 

私は誰かが作ってくれたものは絶対に残さないというポリシーを持っている。この一杯のビビン麺を、40分ほどの時間と、500mlほどの水を使って(辛味を薄めるため少しずつ麺にかけていった)、それでも汗と涙を流しながら完食した。あなたの作ってくれたものに水をかけてしまってごめんなさい、でもちゃんと美味しいよ、と何度も謝る私を彼は笑いながら写真におさめていた。

 

 

今現在、彼と一緒にお酒を飲むことはできないし、私はピンク色の海辺を走ることもできない。彼はほとんどキッチンに立たなくなったし、毎月の記念日も覚えている様子はない。

 

 

その代わりに私たちは夫婦になり、赤ちゃんを授かった。なくなっていった習慣を、新しい習慣が上書きしていく。私が今一番好きな夫の習慣は、私のお腹に手を乗せること。真夜中にいびきをかいて寝ていても、彼は無意識に私のお腹に手を伸ばす。そして元気の胎動を探してお腹をさする。元気が生まれたら、元気を胸の上に乗っけて眠ることを楽しみにしている、と満面の笑顔で言う彼を見ているのが好きだ。

 

 

いつかきっと、元気をダナンへ連れて行こう。

あの空と海に、元気を連れて、親子3人で挨拶しよう。

彼と二人で訪れた思い出の場所たちを再訪し、そこに元気がいる奇跡を感じよう。

 

 

読んでいただき、ありがとうございます。

ではまた、次回。

 

 

23rdmonth