村上春樹の熱烈ファンを「ハルキスト」と呼ぶんですね。
娘の高校の同級生が「ハルキスト」だそうで、
家に遊びに来たとき、私と熱烈に会話が盛り上がった。
私はただ単に、読んだ小説の感想を述べていただけ。
彼が帰りに「お母さん、今日は本当に楽しかったです。
また遊びに来ていいですか」と言い、私とやたら話したがるのは、
ただ単に私が村上春樹の初期を知っているということと、
それに何より、彼が私を羨ましがるのは、ファン垂涎の品、
「風の歌を聴け」の初版本、第一刷りを持っているからなのでした。