今日は、ちょっと楽しい記事を読みました。
私は一人で「うふふ」と笑ったので、ここに書いてみます。
田辺聖子さんの文章です。
「ダメじゃないの」と叱る東京弁を純粋大阪弁に翻訳すると、
「アカンやないか」
あるいは、
「アカンやないかいな」
もっと近い語感は、
「あきまへんがな」
であるが、若い大阪女性のセンスから遠くなっており、もうどうしようもない、苦しまぎれというか、せっぱつまって、とういか、
「アカンやないの」
であいまいにボカすのであるが、何しろ「や」が大阪弁らしく柔らかいのが、混合の不調和を救って、まぁ、耳障りでない程度の、「新大阪弁」となっている。
田辺聖子『大阪弁おもしろ草子』(講談社)
私は、この文章の中の、「アカンやないか」の後に
「アカンやないかいな」が来るところが、どうにも可愛いく思えて
「うふふ」と笑った。
今書いても特別面白くないけど。。。
この文章の中の「新大阪弁」が、いわゆる若年層がつくり出す
方言と標準語の中間形「ネオ方言」と呼ばれるものだそうです。
若者が言語も変化させていくんですね。