グリーンタウンでの日常 | 手作りバックのアトリエ・フミコ 23cafe~ふみかふぇ~

手作りバックのアトリエ・フミコ 23cafe~ふみかふぇ~

バック、きんちゃくなどの作品を展示しております。

「なーに百面相してるの」

「髪型チェックだよ」


けーくんとなーちゃんは今日も元気です。


「本日のデートのご予定は?」

「ケーキのおいしいお店ヘです」

「ふーん😒」

「あれ?おかしい?」

「別に」「さあ行こう」


元気ななーちゃんの声に合わせて歩き出す2人


「最近、見つけたの。最初はママと娘さん2人で亡きダンナさんの後をついで営業してたの。

そこへケーキ職人のパパがお客さんとして来て

ママのコーヒーがあまりにもおいしくて、

空き店舗を捜してたたんだけど、一緒に経営しませんか?と話しが進み、共同経営を始めたの。」


「そしたら、いつの間にか結婚してて、最近フランスヘ新婚旅行ヘ行って、帰って来たところなんだよ」


「それはすごいな!」

「ウフフ。こっちだよ」


カランコロン


「いらっしゃいませ」

「こんにちは、ママ。今日も素敵ですね!」

「なーちゃん、いらっしゃい!こちらがけーくん?」


「こんにちは!いつもなーちゃんがお世話になってます」

「い~え!どうぞ、お好きな席ヘ」


そこへカウンターの裏にいたパパが


「あっ!なーちゃん、いらっしゃい!。ん?

もしかして、けーくん?」

「はじめまして、なーちゃんがお世話になってます」

「いえいえ!さっき焼きたてのケーキが出来たんだよ!ママ!このケーキに合うコーヒーは何かな?よろしく!」


とても新婚とは思えない。もう何年も一緒やってるような自然なやりとりに思わず笑みがうかぶ。

そこへ娘のみーちゃんがお店に入って来た。


「なーちゃんだあ、こんにちは」

「みーちゃん、こんにちは」

「えっ?誰?」

「うん、けーくんだよ。」

「あっ、こんにちは」

「こんにちは」


そこへパパとママのケーキセットがテーブルに運ばれて来た。


「今日はチョコケーキがメインね。あとは?

んー?おたのしみね」


「ワア、美味しそう!いただきます」

「チョコケーキとコーヒーって、合うね」と、

けーくん。

「そうよ!パパのチョコケーキは美味しいのよ!けーくんに食べさせたかったの。その日その日違うから、偶然だけど、よかった!」


カウンターでは2人のおいしい笑顔を見ながら

ニコニコしてる3人。


「あー美味しかった。ごちそうさまでした!」


そこへパパが

「なーちゃん!今日はこの後の予定は?」

「うん!ちょっとお散歩しようかなと。」

「じゃあ、帰りに連絡して!電話でもLINEでもいいから。おたのしみ2人分用意しておくね

けーくんに逢えたお礼ね」

「えー!悪いですよぉ!」「気持ちだよ」

「では、お言葉に甘えて」


「ありがとうございます」

お店を後にして外ヘ出る2人


「美味しかったね!よく知っていたね」

「えへへ。ナイショにしてたの。けーくんいつもチェーンショップかコンビニのコーヒーだから」


夏がそろそろ終わりそうで終わらない。


「そう言えば、お母さんがクルマに乗って少し走ってたら、耳元でイヤな音して、あわてて窓全開にしたんだって!お母さんキライなのよ

すごい神経質なんだ」

「おふろ入る時、キョロキョロして入るの。

よっぽどキライなのね」


「あはは!わかるような気がする」


歩いて行くと住宅街の裏の方で小さな案内板をみつける。


「けーくん!見て!手作りバックのお店だって

あたし、見てみたい!」

「んー?ホントだ!いいよ、行ってみよう」


「入口はこちらだって!」


インターフォンを鳴らすと、そこへピンクブラウンの髪の毛に黒いエプロン姿の人が見えた。

ちょっとびっくりしたような、今朝のなーちゃんよりもすごい百面相。


「えっ?えっ👀⁉️はい、じゃなくて、

いらっしゃいませ」


突然のお客さんに慣れてないのか、恥ずかしそうに案内してくれた。


「ごめんなさいね。お客様が見えた事なくて、慣れてなくて。」

「い~え!驚かせてしまってすみません。

手作りバックの案内板見て、どんなのがあるのか、見たくなって」

「ありがとうございます。お店と言うか、普通の家です。趣味で作ってたのを地元の道の駅で生産者登録させてもらって納品して、もう10年以上になります」

「体壊して、やむなく退職して、息子たちに負担かけたくなくて、作成してますが、なかなかおうちショップは難しくて、迷惑かけたくないしね。」


そんなやりとりをしながら、作業場兼販売スペースに案内してもらった。


なーちゃんが「ワアすごい!作成中ですか?」

「ええ。今朝ファイルを見てたら、すごいレシピが出て来まして、サンプルを作ってました。」


それはちょっと小ぶりのバック。

完成品が早く見たいなーちゃん。


「あっ、私はこういう者です。」


小さなカードを差し出した女性

そこには店舗名と名前


「改めて、いらっしゃいませ。おうちショップヘようこそ。ふーみんと申します。」


少し小柄なふーみんさん。

ニコニコと案内してくれました。


「あたしのバックは、伯母と母の影響をもらってます。伯母は編み物講師。母は洋裁を少し習ってました。私は手芸です」

「いつも心配してくれてた伯母は昨年亡くなりました。母は元気ですが」


そこへ声が聞こえたらしく、奥から出てきた

おばあさん。


「えっ?どなた。ごめんなさいね、こんなきたない所ヘ」「だからいつも言ってるでしょ!恥ずかしいって!」


まくし立てるおばあさん。


「はいはい、後でね!ただいま接客中です。

あちらへお帰り。」

「たく!失礼しちゃうわね!」

プリプリとモンク言いながら行ってしまった。


「親子ですね!似てますもん」

「すみません!女帝なんで、この年になっても子供扱いされて、息子たちはうんざりしてますよ」


そこへけーくんが

「なーちゃん!このバックどう?」


けーくんがみつけたのは、持ち手が少し長くて縦型のデニムバック。


「あっ!かわいい。デニムですね。ステッチが言い味してますね!」

「これはね、末っ子に作ったのだけど、袋に入れたまんま置きざりにされててね、いーやって、商品にしちゃいました。」

「末っ子って、おいくつですか?」

「高校3年生。18才なの。うちは息子3人とあたしとあたしの両親と6人家族なのよ」

「そうなんですね」「なんか聞いた事ある家族構成だな?」」

「お知り合いですか?」

「ええ。」

「へえ?けーくんの知り合い、誰だろう?」

「まあ、いいじゃん」


そこへなーちゃんが

「あっ!これ、パパとママにいいかもです」

「あっ、いーねー」「ご両親ですか?」

「い~え!知り合いのご夫婦で新婚さんです。

言葉では、おめでとうと言ったのですが、これいいかな?」


なーちゃんが見つけたのは、ケーキ&コーヒーショップのパパとママヘのプレゼント。


それはリンクコーデのトートバックとミニバック。


トートバックは持ち手が長くて、肩にかけられるタイプ。

ミニバックはきんちゃく式の小ぶりなタイプ。


あたしは2人に説明した

「この商品は、あるアーティストのジャケットがモチーフになってます。年を重ねて今、すごくカッコイイおじさま。い~え、お兄様からヒントをもらいました。」


「へえ!いいなこれ。なーちゃん!ボクからもお願い。プレゼント用にゲットさせてもらおうよ!」

「けーくん! ポケモンじゃないよ!

ふーみんさん、ゲットでー!」

「なーちゃんの方がポケモンじゃん」


そんなやりとりしてる2人をほほえましく見てたふーみんさん。


「ありがとうございます!ラッピング苦手なので、こちらの袋に入れさせてもらいますね!」


一生懸命ラッピングしてくれたふーみんさん。


お礼として、ミニきんちゃくとコースターをプレゼント。

「かえって、すみません」

「い~え!またのお越しをお待ちしております。」


笑顔でお礼を言い合って、お店を後にする


「かわいい店主さんだったね」

「うん。ふーみんさん、世界にひとつしかない

同じ物はありませんって、話してくれたよ!」

「いつ、そんな話ししてたの。ナイショ」

「こらあって、そうだ!パパとママに電話しなきゃ!」

「あっ!そうだ。」

「もしもし!あーママ?あと少しでそちらヘ行きますね!」

「気を付けて、おいでね!」


いくらか涼しくなってもまだ暑い


カランコロン

「ママ―!2度目の参上どえーす!」

「なーちゃん!何それ?どこのネタ!」


ゲラゲラと響く声

「あーすみません!他にお客様いらっしゃいましたね」


しゅんとしてた、なーちゃんに

「暑かったでしょ!はい、アイスコーヒーどうぞ」

「すみません、ママ!ただでさえ、うるさいのに」


そこへニコニコとパパが

「はい。用意していたおたのしみだよ。早くアイスコーヒー飲んで!どうぞ」


「いただきます!」

半分飲んだ所で、けーくんが、

「なーちゃん!ほら!」

「あっ!そうそう」


ガサゴソと袋をママヘ差し出す。

そこで、えっ👀⁉️とした顔のママ。

そこへけーくんが、

「パパ、ママ。ご結婚おめでとうございます。

これ、2人からのお祝いです!お受け取り下さい。」


びっくりしてるママ。

そして、何?って、いう顔のパパ。


けーくん、なーちゃんからのプレゼントに半泣きのママ。


「えっ!いいの?嬉しい!いっちゃん!リンクコーデだよ!」


「おめでたい色ではないが、手作りで同じ物は2つとない1点物だよ!」


なーちゃんが説明してる。

そして、おまけでいただいたコースターをママに見せると、

「あー!かわいい!アイスコーヒーや冷たいドリンクの下にいいね!どこ?ねー!どこにあったのそのお店。」


「えーと、ここまっすぐ行って、それから…」

となーちゃんが説明してる。


2人のやりとりにはいはいとパパと顔を見合せてるけーくん。


「ごちそうさまでした!」

「ありがとうございます!」

お客様がお帰りになった。


「ねえ、いっちゃん!今度、行ってみようよ。あたし、こーゆーお店、好きなのよ!」

「しーちゃんはのめり込むと大変なんだよ」

とパパ。


「おじゃましました!」

「こちらこそ、かえってごめんね。そして、ありがとう!」


2人を見送る、ケーキ&コーヒーのパパとママ


「喜んでもらってよかったね!」

「うん!それよりも、おたのしみ、なんだろうね!」

「パパがね、保冷剤入っているけど、なるはやで食べてね!って、言ってたよ」

「えっ!楽しみだー!って、なーちゃん。」


家路ヘ急ぐ2人


「ただいま!」

人の気配がなくても、挨拶は欠かせない。

この2人のルール。


「手を洗って、口すすいで、よしと!」


そして、ミニテーブルに置いたおたのしみを開けた。


「えっ!ウソ―知らなかったよ!聞いてないよ!もう!」


なーちゃんの声にけーくんが

「どした?」

「見てみてこれって、」叫ぶ、なーちゃん。


そこには、国内ケーキ職人コンテスト

優勝記念の品とその時の作品であるケーキが入っていた。


いっしょに入っていたカードには、


(びっくりさせて、ごめんね。

実はこんな結果が出ました!

ボクの思い出の作品です。

あの時、ひとりぽつんとしていた、みーちゃんをみつけなかったら、しーちゃんに出会う事は出来なかった。

2人に会わせてくれた気持ちをケーキに込めました。

けーくんにも会えたお礼です!

いつでも来店して下さいね。お待ちしております)

                                                  一智&静香

「知らなかった!パパはかずとも?ママはしずか?

あーだから、いっちゃんとしーちゃんか」


納得した2人


そして、コンテスト優勝作品である

いちごのショートケーキを食べ始めた。


甘酸っぱいいちごに溶けそうな生クリームたっぷりの見事なケーキ。


「あー!美味しかった!」

「早いな!もう食べたの?今日2つ目だよね!」

「うん、いいの。幸せのおすそわけ。こっちまで嬉しくなっちゃう!」

「お礼のLINEしておかなきゃ!」


~パパ!ママ!おめでとう!

知らなかったとはいえ、びっくりしたよ。

そして、美味しかったよ!ごちそうさま~


とある、小さな町でおきたある1日の出来事


LINEの返信には、リンクコーデのバックを持ってにっこりしてる2人が写っていた。


後日、教えてもらった手作りショップで、色、鮮やかなコースターとかわいいきんちゃくを購入して、さっそく店内で使い始めたよって、

ママからLINEが届いた。


初めて行ったのに、かわいい店主とのおしゃべりが止まらず、あっという間に時間が過ぎてて

慌てたって。そして、会えてよかったと。


長々とありがとうございました。

ふと?浮かんだ内容を短編小説にしてみました

お暇つぶしにでも読んでいただけたら幸いです


また、お会いしましょう🎵