指先が割れるくらい、電話をかけました。
当時はスマホじゃなかったので。
あの日。
今でも覚えています。
夜も殆んど寝られずに、携帯を握りながらベッドに座って。
連絡を取りたい人達には 全く繋がらなくて、遥か向こうで聞こえる『ツー、ツー』。
やっと違う音が聞こえたと思ったら、『只今回線が込み合っています』。
そんなの知ってる!!!
と、携帯に向かって 何度怒鳴りつけたか。。。
その後ようやく連絡が取れた時、友達が言った言葉を今でも忘れません。
私が「何で私は無事なんだろう」と言った後、彼女は言ったのです。
「罪悪感を持たないで。あなたが被災しなかったのは、あなたのせいじゃない。『被災しなかったこと』で被災しているのだから、苦しまないで」
「元気に笑っていて。それが私達の元気になる」
どれだけの辛さの中で、その言葉をくれたのだろう。
想像すらも出来ない程 彼女は………その周りの人達も、辛くて苦しくて悲しくて いただろう。
それなのに、彼女は私を気遣ってくれました。
分かっています。
私が『被災しなかったこと』を嘆くのは、傲慢。
だから、もう、嘆きはしません。
刺さったトゲは抜けないけれど………いつか、きっと、あなた達の笑顔を見に行きます。
私の元気が あなた達の元気になるのなら、満面の笑顔で会いに行きます。