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雷を撮ったらまるでオーロラみたいに美しくなりました…



私が住むマンションの裏には古いお寺があります
なのでお墓もあります


小さかった頃はよく
見えなくていいモノが見えたりしました

家族で高速を走っていると
中央分離帯にバイクを止めた青年が黄昏ている
…が家族には 道路脇に置かれた花束しか見えてなかったり

遊園地のお化け屋敷の中には
黄色のTシャツを着た若者がしゃがみ込んで何やら作業をしている
修理でもしているのかと思いきや
そこは池の水面の上…

何かをされる訳ではないので恐くもなく
大人になるにつれ そんな事もなくなりました


一度だけ
イヤな予感がして仕方なかった事

短大時代 友達の社員寮に遊びに行った時のこと
土曜の昼 友達と二人でウトウト昼寝をしていたら
彼女の部屋に男子が3人入って来ました

「この子友達?」
と私を指差して言っている
と言っても 私は目をつぶっているので そんな気がしているだけなんだけど

誰か来たから起きなきゃ

と思い目を開けると
誰もいない
彼女はベッドでスヤスヤ

あれれれ~ 夢か?
とまた眠りに誘われ目をつぶると
!!やっぱり誰かいる

3人の中の一人は 別の友達の知り合いで
何度か一緒に飲んだことがある人

その彼が私に向かって何か言っている

起きなきゃ…

でもやっぱり誰もいない

何度かそんな事を繰り返し
彼が私の名前を呼びながら手を伸ばし 私の頬に触れた時…
全身の産毛が逆立って苦しくなった

「○○ちゃん!○○ちゃん!」

彼女が私を呼ぶ声で目を開けると
もちろん彼女以外は誰もいない

変な夢みてた…
と言うと
「ずっと 助けて~助けて~って言ってたよ」
と。

夢の話をすると
「言わなかったけど 隣がお墓なんだよね」

春の風が気持ち良かったので
窓全開で寝ていたんだけど
その窓の下はお墓でした


でも 知ってる子がいたよ

気になって その子が無事かどうか確認したけど
バリバリ元気でした…

何だったんでしょう
その時だけは 恐くて恐くて
二度と彼女のところへは行かなかったです


ここへ越してくる時
裏のお墓が気になった事は間違いない