紫龍ちゃんの話と空良ちゃんの提案
今回は空良ちゃんの提案から起きた騒動を載せますね。
空良ちゃんは龍空君の為にいつも一生懸命な子です。
その騒動に久しぶりの黒鉄ちゃんが登場しています^^
あやや様から頂いた話です。
9/21、
黒鉄ちゃんとシンさんは
（黒龍のすばるちゃん①で
探索に加わっていた黒龍のシンちゃんです）
赤ちゃん達を連れて白山神社に遊びに行きました。
しかし弥彦神社生まれの
3人（双子のお兄ちゃんと妹の紫龍ちゃん三兄妹です）は
お留守番です。
紫龍ちゃんは納得いきませんでした。
同日生まれの銀龍ちゃんは外出しているからです。
双子のお兄ちゃんは
（緑龍ちゃん1人、黒龍ちゃん1人、
どちらも男の子で龍種は違いますが双子のような存在だそうです。
緑龍ちゃんは自己主張が激しく人懐こく、
シエルさんに似た印象の性格だそうです。
黒龍ちゃんは活発で元気で、黒鉄ちゃんに似た性格のようです）
「銀龍ちゃんは生まれ変わっているから実際は一番のお兄ちゃんなんだ」と
説明し（実際、彼は黒鉄ちゃんたちのように引率の立場としての同行でした）、
扱いが違う理由自体は理解しましたが、
それでも外に出たくてたまりません。
その日の夜、紫龍ちゃんは脱走して三条八幡宮に行きました。
天狗の守護さんの繋がりを手繰って脱走先に選んだようです。
しかしすぐに神社の紅龍様によって弥彦神社に送り届けられてきました。
9/22、
紫龍ちゃんは双子のお兄ちゃん、黒龍さん、透明龍さんのガードの元、
弥彦村の散策を許されました。
しかしそれも自由がなく、満足できるものではありませんでした。
そして夜、また紫龍ちゃんは脱走しました。今度は行き先が分からず、
黒鉄ちゃんと守護さんがあちこち探しました。
結果的には長岡市の蒼柴神社で見つかりました。
紫龍ちゃんは弥彦神社の子だと気からバレないように隠蔽したので、
蒼柴神社の白龍様はどこの赤ちゃんがやって来たのか分からず、
困ってしまっていたようです。
白龍様、紅龍様も、心配をかけたらいけないと叱ったようですが、
あまり心には響かなかったようです。
紫龍ちゃんが脱走するのは本人なりの正義があります。
9/22に、
村内を双子のお兄ちゃんたちに守られて散歩している時、
まずい状態の霊に出会ったそうなんです。
紫龍ちゃんはその方を説得し、悪霊化している根っこの部分を解きほぐして
成仏できる状態にした（まだそこにいるそうです）のだそうです。
これはお兄ちゃん、大人の龍、神様、みんなに物凄く褒められました。
脱走するのは、この時のように、
迷える霊を探して救う使命感からであるようなのです。
緑龍の赤ちゃんが「癒さないといけない」という使命感を
生まれながらに抱いているのと同様、
紫龍は「魂を救わないといけない」という使命感が
備わっているらしいんです。
9/25、
紫龍ちゃんが白山神社に脱走しました。
シンちゃんが見つけて迎えに行きました。
紫龍ちゃんが行きそうなところは大体分かる、と言っていたそうです。
これまで叱ってこなかった透明龍さんが紫龍ちゃんに
「志は立派だが外は危ない。
将来多くの魂を救うために、
今は身の安全を第一に考えないといけない」的な
事を説いたそうです。紫龍ちゃんは納得して謝ったそうでした。
あやや様への返信で
紫龍ちゃんの事です。
空良ちゃんは「紫龍ちゃんは寂しいんでは無いか」と話しています。
紫龍ちゃん本人は認めてもらいたいという思いもあるのかな？
自分だけ違うと思うので精一杯出来る事をして早く皆と一緒に
外出したいんですね。（双子のお兄ちゃんたちは弥彦神社の龍神として
神社を守護していくための教育を受けており、紫龍ちゃんは女の子なのも
あってそういった勉強はあまりできず、お姫様扱いで
ただ危険から守られていると感じていたようです）
それで空良ちゃんが意外な事を言いだしました。
「あのね。龍空君と似ているの。龍空君となら仲良くなれると思うんだ。
龍空君も寂しくてなかなか元気が出ないので一度紫龍ちゃんと龍空君を
会わせてあげたいの。それで婚約者候補になって欲しいな」
予想外の話に（えっ？さすがにそれはまずいんじゃない？）と思いました。
意外な組み合わせで有りえない話のように思えました。
でも龍空君は最近元気がありません。
シエルちゃんに近況を伝えてもらえないので
森の木さん達の所に行くことが出来ずにいて、
シエルちゃんからまだ嫌われていると落ち込んでいました。
そんな中コミックのレンタル期間が終了近くなったので
早く返さないとと龍空君に確認しないまま
昨日（9/25）レンタルしていた鬼滅の刃をうっかりと
返却してしまいました。
（落ち込んでいて龍空君も「鬼滅の刃」を見る気がしない
時期でしたので返却を優先したんです）
それに龍空君は怒っていました。
「なんで勝手に返しちゃうの！せっかく楽しんで読んでいたのに！」と
ショックだったらしいです(>_<)
唯一の楽しみを無くされてしまい余計元気が出なくなったようです。
空良ちゃんはそんな龍空君の事を心配して同じ寂しい思いをしている
紫龍ちゃんなら龍空君と仲良くなれると考えたようです。
私もとっても申し訳ないことをしてしまったので、
ここでお友達が出来るのはいい事かなと思いました。
それで龍宇様に聞いてみました。
「まぁ今は多岐津姫様も来られているので守りは問題が無いから、
龍空や空良の外出も大丈夫だ」
と話されていました。
子守の手伝いをするなら毎日異次元扉で送るのもいいそうです。
でも空良ちゃん達だと子守というより
遊び仲間になりそうですが・・・
婚約者云々に関しては意見は何も話されていませんでした。
今日心配した黒鉄ちゃんがまた来てくれました。
毎回黒鉄ちゃんに心配をかけて本当に悪いなぁと思います(>_<)
「あれっ？黒鉄ちゃん来たの？忙しいのに気にしないでいいのよ」
「でも・・心配だったから・・」
「本当に黒鉄ちゃんはまめで優しいよね・・ありがとうね・・
でも相談したい事があったから丁度良かったよ」
「えっ？相談って？」
「あのね、あっ！、その前に空良ちゃんと龍空君を紹介するね！
おいで、空良ちゃん、龍空君、黒鉄ちゃんだよ、ご挨拶してねっ」
「僕は龍空です。初めまして！
黒鉄ちゃんはあちこち冒険しているんでしょっ！
いいなぁ～冒険の旅・・・」
龍空君は冒険の旅への憧れと有名な黒鉄ちゃんに会えて目が
キラキラしています。
「僕は空良です。初めまして、よろしくお願いします」
空良ちゃんは丁寧に頭を下げました。
手もそろえてきっちり前に伸ばして指先まで
綺麗に挨拶の基本のようなきれいな挨拶です。
「僕は黒鉄です。よろしくねっ」
黒鉄ちゃんはにっこりとほほ笑みました。
小龍ちゃん二人は憧れの存在を見る目で嬉しそうに見ていました。
挨拶が終わってから空良ちゃんの提案を黒鉄ちゃんに話しました。
「空良ちゃんの意見では龍空君を紫龍ちゃんの
婚約者候補として一度会わせて欲しいんだって」
「えっ？そうなの？でも紫龍ちゃんは気難しい子だからなぁ」と
頭をかいています。
空良ちゃんがそこで話しました。
「龍空君は雷龍のパワーを持っているからすごくパワーを持っているの。
でも力の使い方が
上手く出来ないのでエネルギーを持て余しているの。
紫龍ちゃんとならきっとちょうどよく相殺できると思うんだっ」
空良ちゃんは龍空君の為に一生懸命です。
すごく友達思いな子だなぁと思います。
「う～ん。僕ではそれに関しては何とも言えないよ。
弥彦神社の神様に一度相談してみるね」
黒鉄ちゃんはそう言って帰っていきました。
龍空君の話なのに相談している間、
龍空君はなんだかキョロキョロして何を言っているか
良く分かっていなかったようです。
木さん達の時もそうですが、
実は空良ちゃんの方がしっかりして強い感じですね~。
さすがに意外な組み合わせなんでうまくいくとも思えないのですが
今はその話になっていますので
ご報告しますね。
あやや様からの返信です。
みや様、こんにちは！いつもありがとうございます。
空良さんの提案にはとても驚きました！
さらっと書いたので覚えていないかと思うんですが、
紫龍ちゃんには既に婚約者候補がいるんですよね。
一度不幸な死に方をして生まれ変わった銀龍ちゃんです。
龍の婚約は個人の性格の相性より、
両者のエネルギーを合わせることでどんな影響を得られるかというのが
重視されるらしいので、
龍空さんが銀龍お兄ちゃんよりも紫龍ちゃんにエネルギー的にも
相応しいと考えられなければ、
その座につくのは難しいかもしれませんね…。
でも、龍空さんが寂しいのではないかとか、
エネルギーの相殺としても良いのではないか
（黒鉄ちゃんもここは同意していました）というのは分かるので、
会ってお友達になること自体はとってもとっても良い事ではないかと思います！
なので会ったり通ったりするのはプラスになるのではないかと思うのですが、
神様がどう判断されるかですよね…。
返信で
あやや様、こんにちは！
確かに意外な提案すぎて私も書いていてびっくりでした。
（紫龍ちゃんは婚約者いなかったかなぁ？）と私も思っていました。
確認すればよかったですよね。
空良ちゃんの熱意がすごいのでそのままお伝えしました。
やはり婚約者がいるのなら難しいですよね。
弥彦神社の神様は戸惑っている感じですね。
気難しい紫龍ちゃんに申し込んでくる存在が
新たに現れるとは思いもしていなかったご様子です。
でも申し込んだのは空良ちゃんですが(笑)
龍空君と紫龍ちゃんが気が合うかは空良ちゃんの意見なので
本当には分かりませんよね。
空良ちゃんは何だか確信しているようでしたが？？
あやや様も黒鉄ちゃんも龍空君の事を考えて下さり
ありがとうございます(*^▽^*)
当人は全然ぴんと来ていないので
言われる通りお友達から初めて弥彦神社で
色んなお友達を作れればいいかなと思います。
その後の空良ちゃんの意見です。
「銀龍のお兄ちゃんは紫龍ちゃんが寂しいのに
一人だけ他の子達と外に遊びに行ったんだよね？
（過去にそういった事がありました）
寂しいのを分かっている龍空君ならそんな事しないと思うの！
僕は絶対に龍空君の方が似合うと思うんだっ！」と
力説していました。
エネルギーの話では無く紫龍ちゃんの寂しさが気になるようです。
でもこればかりは上手くいくとは思えないんですよね(;^_^A
どうなるのかな？と思いました。
あやや様からは
空良さんへの返事だけ先に書かせてください。
今の返事を見てどう思うか黒鉄ちゃんに聞いたら、
「銀龍お兄ちゃんは神様からみんなをまとめるように頼まれてお出かけした。
物理的に危険から守るのは龍としての体が成長している自分たち
（黒鉄ちゃんと子守の小龍ちゃん）の役目だけど、
精神的には自分たちよりお兄さんだから、
個性的な子たちをちゃんとまとめるという一番大変な仕事をしてくれた。
その時の紫龍ちゃんは、双子の弥彦神社のお兄ちゃんが一緒にいたから、
寂しいという気持ちはなかったと思う。
それよりも、自由行動が許されないことに不満を貯めていたみたいに見える。
紫龍ちゃんにもその時『留守番してもらってごめんね。
でも君に万が一のことがあったらいけないから』と言っていた。
寂しくさせているのは申し訳ないけど、
他の赤ちゃんも面倒を見ないといけない」…とのことでした。
銀龍お兄ちゃんにはとても助けてもらっていて、
自分たちにはできないようなフォローをしてもらっているので、
悪く思われると悲しい…とのことでした。
ことごとく毎回空良さんに反論してしまい申し訳ございません。
ですが、紫龍ちゃんのことを気に掛けてくれて、
本当に本当にありがとうございます！
優しい、しっかりした子なんだなと毎回思います。
それと、弥彦神社の神様の返答があったようです。
「山から生まれた紫龍ちゃんの婚約者は、
海と川の力を持つ銀龍ちゃん（ベースは青龍です）である必要があるので、
申し訳ないけれど、龍空さんを婚約者にはできない。
紫龍ちゃんを気に掛けてくれてありがとう。
そしてごめんなさい。でも寂しい気持ちになっている面はあるようなので、
お友達になってくれるのならばとても嬉しい。二人ともいつでも来て欲しい。
子守を手伝ってくれるならとてもありがたいし、
そうでなくても気軽に遊びに来てほしい」
…というような内容を仰っていたようでした。
黒鉄ちゃんが直に行くと気付かれない可能性もあるので、
私が文字で伝えてほしい、とのことでした。
（黒鉄ちゃんが来た時に他の事に集中して気が付かない時がありました）
と、頂きました。
長くなりましたので今回はここまでにしますね。
補足ですがこの当時弥彦神社には赤ちゃんが他の神社から
たくさん届いていました（鬼の事があり、緊急避難的に
届けられていたんです）
そのため弥彦神社では赤ちゃんのお世話でたくさんの
守護さんが子守していました。
その中に黒鉄ちゃん、黒龍のシンちゃんなどもいました。
子守が大変なので前世を覚えているまだ生まれて間もない
銀龍ちゃんもお手伝いしてくれていたんです。
あと龍宇様の異次元扉ならそのまま弥彦神社と家をつないでもらえます。
でもゆにちゃん達のように遊びに自分から来るときは異次元扉は
利用しないで自力で来ていました。
龍宇様の異次元扉は基本は初回派遣など決まった時のみに
お願いしていました。
小龍ちゃんも成長すれば異次元扉も使える子がいますし（特に黒龍）
瞬間移動できる子もいます。
それと今回の紫龍ちゃんと銀龍のお兄ちゃんの組み合わせは
弥彦神社の神様がエネルギーなどを確認して選んだので、
他の神社で龍同士が結婚する場合はまた違ってきます。
それとカバー画像は大人のゆにちゃんイメージです。
龍空君とか空良ちゃんのイメージ画像が無いので
ゆにちゃんばかりになっています(;^_^A
次回は空良ちゃんの思いについて載せます。
楽しみにしていて下さいね(*^-^*)
