湿疹ができてかゆいし見た目もひどい。


そもそもの始まりは、玉川温泉(新玉川温泉)だった。

日本一の強酸性で奇跡の温泉!とか言われているので一度行ってみたいと思っていた。


玉川温泉のお湯が流れる川

年度契約の仕事を更新しないことにしたので、有給を使って2月末に新玉川温泉に2泊した。

本当は、玉川温泉の天然の岩盤浴を堪能したかったのだが、冬はやっていないことが行ってから判明。

また、ここは八幡平の端にあるため、八幡平も少しトレッキングできればいいな、と思っていたが、それもトレッキングできそうな場所までは温泉からは冬の季節行くのは難しいということが行ってから判明した。


そんな感じで行って早々ちょっと凹んだ。

私は2日間もじっと湯治だけして館内に居続けるのは苦痛だ。

都内の家にいるときならいいけれど、せっかく周りに大自然が広がっているのにそこをうろつき回れないなんて、生殺し状態だ。


この地域、非常に雪が深く、雪景色を堪能できたのはいいのだが、その分そこを満喫(うろつき倒すこと)できないのは、眼の前にごちそうがあってお腹も空いているのにガラスに阻まれてそちらに行けずただ見ているのと同じで、ストレスだ。


私は首都圏でちょっと雪が降ると、喜び勇んで近隣の山に行くのだが、ここではぐんとすごい雪に囲まれて、それ自体は最高なのに、その分分け入ることが難しく、うろつき回れる範囲が狭いのが勿体なくて仕方ない。


泊まった新玉川温泉(手前はかまくら)

そんな感じだったが、こうなるともちろん温泉しかない。

私は大分出身であり、大学で東京に来てからは、故郷の親善大使のような気持ちで、大分の温泉推しをしてきたので、温泉となると冷静ではいられない。

しかし、山を始めて一昨年、青森の温泉(酸ヶ湯や百沢温泉)に行ったら驚愕した。

泉質の凄さが身にしみて、あまりいいたくないが「大分の温泉よりすごいんじゃないか‥」と思った。

ちなみに、私は首都圏周りなど色々入っているが、そんなにすごいと思ったところはない(草津はかなりいいと思うが)。


以前から東北が好きで、特に秋田が好きな私にとって(その理由はまた別で書いてみたい)、玉川温泉のお湯は期待大!た。

入ってみるとたしかにピリピリする。

私は乾燥肌で皮膚はそう強くないと思う。

ただ、この強すぎる感じかいいということで来ていて、毒≒薬、といったこともあり、「わざわざ来たんだから入っとかないと!」という気持ちで複数回入った。


すると、浴槽の底に接していた坐骨のところが特にヒリヒリし始め、後から見てみると色が変色してただれていた。

最初焦ったが、ネットで検索してみると、皆さんこれをむしろ求めているようで、これを経てよくなる?そうで、それならとなお一層入った。

すると別の場所にもただれ(湯ただれというらしい)ができてきて、確かに弱いな、と思っているところばかりだったので、これでよくなるなら!と思っていた。


ただれたまま帰京したのだが、帰ってからなぜかそのただれ、湿疹が新たに色んな場所にできてきて、「??」となった。

そのうち治ったが、しばらくはかゆいし見た目も悪いし(幸いなことに見えるところにはできなかったが)、これは私には合っていなかったのでは?と感じていた。

それを経て皮膚が強くなったようなこともなく、身体が良くなった感じもなかった。特に私が大きな不調を抱えていないせいかもしれないが。


そして、仕事を辞めた私が新たな仕事を見つけて、それが始まる前に福井に旅行した。 その時は温泉には入らなかった。

しかし、1日目に永平寺の裏山に登った後から、なぜか右顎下がかゆくなった。

それが日を追う毎に広がって、3日目の荒島岳登山の後にもっと広がり、帰宅してから、さらに広がった。

右顎の下は広範囲に赤く膨れ、首筋にかけて肩まで湿疹がポツポツできて、かゆいし見えるところだし、これはどうしたことだ!と焦った。


少し経てば良くなるかな、と思ったが広がる一方なので皮膚科に行って診てもらったところ、花粉や黄砂からと思われるアレルギー反応だろう、とのこと。

ステロイドの塗り薬を出されたが、それを塗ってもかゆみも見た目の症状も収まらない。


10日ほどステロイドを朝晩塗り続けたが、状況は改善しないばかりか、右首から首正面の鎖骨の上、右胸、太ももなどに湿疹が広がり、かゆいのも見た目の悪さもかわらない。


そもそも、ステロイドを塗ることに抵抗があるが、一時的にと思うからこそ塗っていたのに、不安がつのる。

ステロイドを使うことに抵抗はあるが、使うべきではない、とは思っていないし、こんなの効かない、とも思っていない。

花粉最盛期のときの目のかゆみは耐えられないほどで、この時はステロイドの目薬はきちんと効果があって、使っていた。

でも、この湿疹には塗ってもかゆみはあるし、でも塗らないより少しマシな気がして、使っていれば効いてくるのかもと思っていたがそれもなく、といった状態。


量が足りない、と思うかもしれませんが、ネットで検索したりYouTubeの動画を見て、それも確認しました。

その量でやりましたが変わりませんでした。


私は確かにスギ花粉症だが、鼻と目には来るものの、これまで皮膚に症状が出ることはなかった。

このきっかけ玉川温泉だと思う。

湯ただれを起こしたことで、皮膚のバリアが低下して、何らかのストレス(今回は花粉か黄砂)があると皮膚の症状として出やすくなってしまったのだろう。

もちろん、湯ただれからよい方に改善する人も多いのだろうが、私のような人間もいるので、無理して湯ただれを作らないほうが無難だと思う。


関係ないけど先日塔ノ岳に行った時、トカゲが激しく闘ってました。トカゲの赤さはちょっと炎症に近い

結局、湿疹はステロイドを止めて、虫刺され用のムヒにミントのエッセンシャルオイル(ハッカ油)を混ぜたものを塗っていたら改善し、今はあまり問題ないくらいになった。

ミントを使ったのは、あまりにかゆくて眠りも妨げられるので、スーッとさせたくて、ただミントのオイルはそのまま皮膚に使うのはあまり良くないようだったので一応混ぜてみた。


これもみなさんにはおすすめしません。きつすぎるかもしれません。

でも私は、これを塗ると皮膚の炎症(熱)が収まってかゆみも引き、結果徐々にかゆくなくなっていき、腫れもブツブツも少なくなってきたので、本当によかった。


単にかゆみと炎症が収まれば症状も改善されてくるかもなので、湿疹が出てかゆい時は、まずムヒを塗ってみるのもいいかもしれません。