土曜日の朝はNHKラジオの

“山カフェ”を聴きながら支度をするのが好きだ😊


石丸謙二郎さんの語り口も心地好いし

アナウンサーの山本志保さんの声がかもし出す雰囲気も大好きなのだ。


今朝はその番組中の電話の声に

ふと、手が止まってしまった。

年配の とっても 明るい

女性の声だった。


「お義母さんに似ている…」


遠方に住まわれていたし

私たちが籍を入れて3ヶ月後に

交通事故で亡くなってしまったから。


電話で話した“声”がより強く

私の中に残っていたのかも知れない。


かなりハードな人生を送ってきたらしい

お義母さんの声は

いつも明るくて可愛かった。


何かを置き捨ててしまった

少女のような無邪気さは

私の夫だった人の幼かった時代に

どんな暗い影を落としていたんだろう?


そんなことを

ほんの少し 想った。


私がγ-GTP4000と言う数字を出す前。

長患いだった夫を看取って

慌ただしく没後の手続きをしていた頃。


ある人から 夫に子どもが居ると

聞かされた。

私は夫にとって

“再婚した2番目の妻”だと

思っていたし そのはず だった。


1番目の妻にも私にも子どもは居ない。


実際は 私は3番目の妻であり

真ん中の妻にはお子さんが居た。

なおかつ…どうやら…

夫と2番目妻さんと子どもさんの

家庭は、私の存在によって

壊れたらしかった…。


「へ?」


言葉が 出なかった。


まぁ~💦この事で私の最後のネジが

はずれちゃうんだけど。


知らないとは言え

人様の家庭をぶち壊していたこと。

そして、私がずーーーっと

こだわっていた

“お母さんになれなかった”こと。

引け目 負い目の数々。


「なんなんだ…?」


可愛くて明るくて 

私に温かく接してくれた

お義母さん。


私のせいで 

孫と会えなくなっていたのに

何故 あんなに

私に優しくしてくれたのか?


お義母さんだけじゃない。

あちらのご親族みなさんが私に

好意的だった。


それって?嘘だったの?

今も 不思議。


私が問い詰めた“義理の弟”は

「知ってしまったのなら仕方が無い」

と、言ったのを覚えている。


ひとつ息をついて

台所仕事を再開した。

「今、喋ってる女性。お義母さんの声や話し方にそっくりなの」


パートナーにさりげなく言った。

なんとなく 胸が一杯だった。


こんな気持ちの時

お酒が必要だったなぁと、また思う。

今は飲まなくて良い。

私の心の落としどころは

そこじゃないんだ。


晴れる予報だった空は花曇り。

今年の桜は開花に

迷いが有るのだろうか?