溶け落ちる蝋の様

不安定に煽りなさい



朱の斑点を残し
私を煽りなさい


血は流せずとも
熱は生めるだろう




遅咲きの桜は諄い花を咲かせるが
私は毒を含めよう。

雨が降っている。


夕食を食べ忘れた淡は今空腹で
風の音を聞きながら寝られずにいるの。


こんな風の強い夜に
もしも翼を思い出し
羽ばたこうとしたならば

淡は何処まで飛べるのか
否、堕ちて行くのか



人を飛ばせるには
大きな大きな翼が必要で

けれども人が翼を手に入れたなら
今度は水の中で生きられるエラを欲しがるだろう。


焦がれては求め、繰り返した果には何処にも行けぬ器が残るもので

きっとそれは人々の空想の中を彷徨い無として生きる。



命ならそこにあるのだ。
人を好きになるのと嫌いになるのと

どちらが簡単な事かしら。



淡に興味がなくなったのならばそれでいいのよ。
そうだと言ってくれれば、気の迷いだったと素直に示してくれればそれでいいの。

寂しい事ね。