日を追うごとに、被災者の方の『心のケア』と
聞かれるようになってきました。
9.11 テロや阪神・淡路大震災にてケアをされた
精神科の先生がこんなことを言っていました。
テロ以降、テレビで映像がずっと流れていて、
それを見ていた子供が、トラウマを持ってしまったそうです。
今、津波の映像を多く流すことに、警鐘を鳴らしたいと。
そしてもう一つ、阪神での地震では、あるお子さんが、
被災後3日間、髪を振り乱して走り回っていた母親が、
4日目にいつもの口紅をつけているのを見て、
もう安心だ、と思ったそうです。
つまり、日常の一部でも取り戻すことが大切だということ。
生徒さんの中に、いつもは一人でレッスンしている4歳の子が
地震後は、お母さんと一緒。
きっと、怖い思いをして心細いんだろうと思っていました。
もちろん、そのこともあるだろうけど、なんだかいつもと違う・・が
拍車をかけていたのでは?と思うようになりました。
今、私ができることは、目の前にいる生徒さんに、早く日常を
取り戻してあげることなんだと。
個人差はあっても、きっとみんな不安な気持ちでいるはず。
テレビの映像を何とかすることはできないけれど、
大人として、講師として、レッスンをすることで、少しでも
力になりたいと思います。
先日のブログで、日常をこなすことに罪悪感を感じる、と
書きましたが、むしろ必要なことなのですね。
余震や停電がある中、細心の注意を払うことは、もちろん
ですが、とにかく『笑って楽しいいつものレッスン』を
心がけていきたいと思います。