ネタをあまりみたこと無いけれど、爆笑問題の笑いってのは太田さんと田中さんのあの掛け合いがあってこそのものであり、太田さんがいきいきするのは田中さんがいる安心感で有り、それが二人というコンビの空間だけでなく、周りに居る人達へも波及していくのが楽しいと勝手に分析している。

そんな太田光という人間が紡ぎ出す小説。

たまたま我が愚妹が図書館で借りていたというので、無理言って貸してもらって読んだ。小説ってのは割りとじっくりと読みたいのだが、急いでたこともあり、往復の通勤時間約2時間弱でほぼ読み終えることができた。

内容は、表題作を始めとするいくつかの短篇集。

この人はどこにも無い小説を目指したのかなあ。自分の訴えたいこと、批判したいこと、なんとなく思いついたから言いたいことが小説のあちらこちらに散りばめられている。

これは小説としては賛否両論有りそうな感じがした。情景描写があるようで無さそうなところ、登場人物の背景がしっかりしてそうなのだけれど、文中ではそこまで触れられていないところ、政治信条のようなものを訴えかけたいのだけれど、それがあまりにも唐突すぎて読み手の心構えが出来ていないところ。

せっかくの世界観、改造して手直ししてボリュームアップした状態ってのも見てみたい気がする。


マボロシの鳥
4103285117