もう一歩前に行ってくれたらいいのに。
一歩後ろに下がってくれたらいいのに。


公衆トイレ、男子じゃなければわからないだろうが、小便をする方の話。
あの小便器の立ち位置ってのは結構な頻度で尿的なものがこぼれている。


言い方は品が無いが、ちっこいホースみたいなもんである。
ちっこいホースはしっかり持ってないとブレてしまうのだ。


ブレることがある上に、便器との距離をしっかり把握してないと、
大惨事になってしまう。


今日、駅のトイレで、今まで見たことないくらいの距離感で小便をするおっさんに出くわした。


ちょっと言葉で説明するには大変なのだが、
男子トイレってのは大抵、小便器が並んでいて、反対側に大便ボックスがある。

文字で表現したらこんな感じ。わかるのか、これで?

小 小 小 小 小
人 

扉 扉 扉 扉 扉
大 大 大 大 大

普通、小をしている人がいても、大に入れたり、奥の小便器に移動できるほどの通路幅がある。


でも、今日のおっさんは、
後ろを通れないくらいの遠距離小便砲を撃ち込んでいた。


大げさに思うかもしれないが、おっさんが背負ってるリュックで完全に通路遮断状態である。



おしっこをそこらへんにぶちまけるのは、もうすぐ36歳男子としてあるまじき行為である。


しょうがないので、おっさんに、「もう3歩くらい前にいけよ」って言いながらリュックを押してやった。


男子なんてものは、立ち小便ができるようになった小さな少年時代から、リュックを背負ってアホ面さらしているおっさん時代になっても、小便している時ってのは……



どこまでも無防備なのである。



僕がリュックをそっと押したことで、
おっさんは2歩くらい前に進んでった。


長距離小便砲なんてやってっから便器の周りが小便だらけになるんだよ。あほ。