地元の市役所に用事があったので、午前中にいってきた。


人数待ちの紙切れをもらい、普段あまりくることがない役所を眺める。
病院と同じく、市役所ってのも老人のたまり場のようである。

右へ左へうろうろとしているだけの老人がいたり、
ロビーのソファで横になって寝てるおっさんがいたり、
平日休みのお仕事なのか子供連れでキャーキャー騒ぐ家族がいたり、
左から右へうろうろとしているだけの老人がいたり・・



うちの愚妹が市役所でアルバイト的な労働をしているので、授業参観の親のような感覚で、社会見学をしてみる。


ほーぉ、なんかがんばっとる。


我が愚妹は、大量に積まれた紙を二つ折りにして、シュレッダーに放り込むお仕事か。
次から次へと紙切れを二つ折りにして、シュレッダーに放り込んでいる。


時折しゃがんでいるのは、粉々になった紙切れを下から取り出してゴミ袋に入れる動作だな。
再び立ち上がり、紙切れを二つ折りにして、シュレッダーに放りこんでいく。


ちなみに、これを眺めている時、愚妹は僕の存在に気づいていない。なんせ一心不乱に紙切れを折りたたんでシュレッダーにいれている。


不審に思ったのか、そこらへんで目があった役所の人が近づいてくる。
どうやら、愚妹の兄だとわかったらしい。顔のパーツでばれたのか・・。
せっかくなので、二つ折りを必死にこなしている愚妹には申し訳ないが、手を止めてもらった。



ついでに、いくつか聞きたかったことを聞くも、見事な縦割り行政のためとうちの愚妹が単なるアルバイトであるがゆえに、解決策はそこの課に行ってくれという結論へ。


愚妹の手を止めてしまったことにお詫びを言って、彼女には二つ折りにしてシュレッダーに放り込む簡単なお仕事に戻ってもらうことにした。



市役所の中は、さっきと変わらず、右から左へ歩くおじさん、左から手前に歩くおばさん、意味もなく座り続けているお兄さんで溢れかえっている。


僕は、仕事をがんばってがんばってがんばらねばって、ほんの少し自分にカツを入れた。