実は落語は結構昔から好きで、めちゃくちゃ嵌ってるわけではないけれど、高校時代からちょこちょこと聞いたりしてきた。噺をたくさん知っているわけでもないけれど、なぜか好き。


出囃子が鳴り響き、噺家さんが登場し、マクラと言われる小咄やらを喋る。
小咄で小さなサゲ(オチ)をつけたり、その小咄から流れるようにして羽織を脱いで落語へと流れて行く。
一人で何役もこなし、扇子と手ぬぐいを小道具に見立てて演じながらサゲで終わる。


一連の流れをぼくなりに書いてみたが、この落語の最初から最後までの流れ、マクラから最後のサゲまでがとてもキレイな流れをした落語が好きである。


ぼくもこういう流れで文章を書きたいなあと思ったりする。いつもまったく出来ていないが。


というわけで、さっき大阪の天満宮横にある繁昌亭という寄席に行って来た。繁昌亭は上方落語唯一の寄席である。ほかにも鶴瓶さんとかざこばさんのように自分で落語をする場所を作ってしまうパターンもあるが、一般的な寄席というと関西ではここしかない。


繁昌亭には初めて行ったが、ちょうどいいサイズでどこからでもいい具合に見られる。天井に山ほど吊るされた提灯もインパクトがあって、うまく年月が経てばいい寄席になるんだろうなあ。と偉そうに言ってみる。


今日の落語は桂春蝶さんがメインで3つのお噺と、桂三四郎さん、漫談でナオユキさんというなんだかよくわからない組み合わせだけれど、共通して言えるのがエロ話。下世話話であり、下ネタ話である。


桂三四郎「子ほめ」
桂春蝶 「紙入れ」
ナオユキ「漫談」
桂春蝶 「たちぎれ線香」
仲入り(休憩)
桂春蝶 「故郷へ錦」


細かい噺の紹介はしないけれど、たちぎれ線香のはかない感じとか割りと好きだなあ。紙入れとかも江戸と上方でもサゲが違っていたりするし、短い落語だけど故郷へ錦のばかばかしさもいい。




ただ、落語でガハハとでかい声で笑ってたおばはんがいて、それが非常に耳にうるさかった。あれさえなければボクはもっと楽しめたのに。まあ、人の笑うタイミングがずれてようが、楽しめてたらそれはそれでいいのだが。


で、そのおばはんが、休憩中に全然知らんおばはんの身体に手を当てて気を送るから、これで肩こりが治るのよーっていいながら、必死な顔して念を送っている。っていうか、落語観に来て、このおばはんは一体なにをしてるのやら、である。



休憩しているボクのすぐ後ろでそんな奇怪な行動をするもんやから、ボクが肩をぐるぐる回して、「肩こり治った気がする!」って言ってやった。



まったく別のところに座ってた見知らぬおばはんが、ボクをみてゲラゲラ笑いながら、ええ小咄やなあ。と誉めてくれた。見知らぬ人にそんなん言われたの久しぶりだ。



なんだかしばらく忘れかけていた落語という娯楽を思い出したような気がする。
なんだか2時間程度があっという間に感じられた一夜であった。