中学生のとき、同級生だった縁で、未だに細々とつき合いのある知人がいる。まあ、12歳で知り合ったとしたら23年もの年月の付き合いではあるのだが、僕はそれでもこの男のことを知人という。


理由は、無い。


彼がキングサイズであるとか、
いくつもの持病を偉そうに自慢したりとか
どうしても頭がいいと言われたいとか、
そのために人が理解しづらい単語喋るとか、
僕の家でうんこして流さずに帰るとか、
彼がとてもデリカシーの無い男であるとか、
女子にモテるために人の悪口雑言を言うとか、


、、、まあ、理由は無い。




今日は、先の日記でも書いてたが、ポケモンの発売日。


彼と僕が唯一共通しているのがどちらもゲームをすること。だが、彼は飽き症なので新しいゲームが出るとすぐにそっちへ変わってしまって、なかなか性根を据えてゲームをしたりすることはない。


で、久しぶりに電話がかかって来たと思ったら、ポケモンを予約しそびれたから買うといて。っていうパシリの電話だった。



で、僕は即答でノーと答えておいた。



いじけた彼は、持病のために点滴だかなんかをし終えた後、西の彼方からわざわざ大阪梅田にあるヨドバシカメラまで買いにやってきた。ゲームのために、そこまでするなんてすごい。僕は売り切れてたら次の入荷を調べちゃう方なので、その行動力はある意味尊敬する。


で、問題はここから。


彼がせっかく手に入れたポケモン、どうやら一緒にやりたかったらしいのだ。だが、あいにく僕は知り合いのネット店長さんたちとご飯を食べに行くという約束をしていたので、1時間程度しか時間がないのだよ、そう伝えた。



そうしたら、彼は、「1時間だけやったら寂しいなあ。」と言いやがる。
肩から力が抜けた僕は「はぁ?さみしん坊か!」と答えてやった。
その後、彼はすかさずこう答えた。


「そやで。さみしいねんもん、しゃあないやん。」


僕は開いた口が塞がらない。塞がらないついでに手元にあったタバコをくわえ、「女子が言うならともかく、ええ年して何をいうてんねん。このさみしいおっさん!」と。


その後、彼は切なそうな声を出しながら、わざわざ一時間かけて手に入れたポケモンを手に車で帰って行った。




多分、僕は彼を一生、知人と呼ぶと思う。