週末の夜はいろいろだ。


仕事からの帰り道、週末だとちょっとだけ憂鬱になる。


別に飲みたいとか、遊びたいとか、そういうのは全然無いのだけれど、仕事でちょびっと疲れて電車に乗るのに、横で酔っぱらいがいびきをかいていたり、若者がさっきまで行ってた合コンの反省会なんかをしているのを聞いたりすると、ああ、週末ってやかましいなあなんて思うのである。


合コンの話とか、うらやま・・・・コホン、まあ、そういう週末なんだけれど、さっき電車で見かけた新人社員らしき若者はちょっと違っていた。


ピシッと3つボタンのスーツを着て、ネクタイもしっかり締めて、資料がたんまり入ってそうな鞄を持って、イヤホンで音楽を聞きながら、電車のつり革を持って立っていた。


週末でも、こうやってびしっとした若者も居るんだなあ。いやあ、おじさんは少し感心したよ。あんたがお地蔵さんなら、あたしゃ10円お賽銭あげとるでよ。なんて思うほどである。


どうやら彼と僕は同じ駅だったみたいで、僕が降りて、彼がその後を降りた。そして、ビシッとした若者は若者らしくすたすたと僕を追い越していった。







・・・・背中、めっちゃ汚れてた。



あれは酔っぱらって吐いたところにこけた時にしかできない紋章じゃないか。
ああ、僕がお地蔵さんなら、「彼に選ばれし若者よ・・・」って口にするところやった。



そんな若者に目ん玉飛び出しそうだったのに、駅を出て歩いていると、向こうから自転車に乗った100キロオーバー(推定)のおじさんがやってきた。しかもなぜかものすごい甲高い声を出している。ああ、たまに声の高いおじさんいるよねー、なんて思いながら見てた。







・・・・後ろにめっちゃ小さい女の子が乗ってて彼女が喋ってただけやった。





でかい腹話術かと思ったがな。