僕と一緒にあちこち旅した相棒。さすがにセックスやら愛撫なんてしたことないが、恋人以上と言えるほどの愛を注いできた子である。たまに浮気はしてもすぐにこの子がいいって思えるくらい好き。

学生時代に大枚はたいて購入したロレックスのエクスプローラー1は、去年の秋頃に見た事も無い逆走をして止まったまんまになっていた。確かラブジェネレーションで木村拓哉さんが着けてていきなりびっくりするくらい値段跳ね上がったっけ。僕はその前に買ったので30万しないくらいだったけれど、ドラマの後の値段は正直嘘やん!?ってくらいだった。

そんな長年、僕のアホなところも、エロいところも、悲しいところも、うれしいところも、ありとあらゆるときに一緒にいてくれた時計。オーバーホールに出してからわずか1年足らずで再び時を刻むのを辞めてしまった。ちょっとした古時計よりも止まるの早いがな。

ティファニーやらエルメスやらで働く友人から時計の修理をしてくれるところを聞いて持っていくことに。普通にオーバーホールするよりこちらのほうがお手頃プライスなのだ。で、だいたい1ヶ月くらいはかかるみたいなので、しばらく預けておく事に。

預けている間、時計の無い生活を2ヶ月くらいしていたが、やはりなんか腕に無いのは違和感がある。世の中には腕時計なんて要らない、携帯電話があるからそれで時計見れるっていう人もたくさんいる。そんなもんは判ってるねん。ただ、そんな彼らや彼女らにヒトコトだけ言っておく。



誰かと話してるときにチラチラと時計がきになるからって携帯見るのは、ものすごいマナーが悪い。メールチェックしてるか、時計見てるかなんて判らないし、そういうのを嫌う人が居る事にまったく鈍感すぎる。

まあ、時計をちらちら見られるのもなんとなくしょうもない話をしているようで駄目だが、それはそれで見られる方も空気読まなきゃならない。




話は反れたが、時計預けて二ヶ月。本当は1ヶ月くらいしたときに電話があったのだが、年末でバッタバッタしてしまって引き取りに行く時間が無かったのだ。で、結局年明けて誕生日もすぎてしまったがようやく引き取りにいってきた。


久しぶりの再会はやはり感慨深いものがある。長年の恋人と出会えたうれしさと、なつかしさと、元気になった表情はほんといい。すぐに着けて帰らず、そのままそっと鞄に入れて持ち帰ることにした。


まあ、本妻が帰ってきたんだけども、その間に着けようとしてた愛人のオメガの時計があった。で、愛人だからたまにしか着けないんだけれど、これまたへそを曲げてしまって竜頭がちっとも廻らなくなっちゃってた。めちゃくちゃ固くてうんともすんとも言わない。


せっかく修理屋さんに行くのでってことで連れて行って見てもらったらこちらはこちらで長年使ってるとこういうことにもなるし、オイルがギスギスしてしまってるかもしれないので、できればオーバーホール出してあげてくださいと言われる。

本妻の次は愛人もだ。まあ、愛人とはいえこちらもかれこれ10年近く連れ添っている。預けたかったけれど、ちょっと思うところがあって、また改めて持ってきますと伝え、本妻と愛人の二つの時計を連れて帰ってきた。



時計の事を書いてるのに、本妻とか愛人って書き方になったりして、まぎらわしいというか感情が行方不明になりそうだが、これで日常に時計が戻ってきてくれたのは本当にうれしい。

そして家に帰ってきて、あらためて腕にはめた時、ああ~コレコレ、この感じ。この重さ。この質感。なんかわからんが、本当に2ヶ月だけ居ないだけでこんなにうれしいものなのかとあらためて思った。

多分、僕が死ぬまでこの子は離さないだろう。どんなにお金がなくて苦しくても一緒にいるだろう。なんだかそんな事を考えると、時計って異性に対する考え方というのもあながち本当のことかもしれないなって思った。


ただまあ、僕はもうすこしがんばって労働して金ぴかデイトナが欲しいんだが、それはまだもう少しだけ先の話にしたい。。。