司 紘人(寺山茂樹)〜 認知症脳科学 〜

司 紘人(寺山茂樹)〜 認知症脳科学 〜

司 紘人(本名:寺山茂樹)
出身地/広島県広島市
1967年生まれ
寺山茂樹(司 紘人)公式ホームページ:
https://terayama-homepage.firefly3636.workers.dev/

「フレイル、サルコペニア、認知症……似た言葉が多くて、ややこしい」
そう感じたこと、ありませんか?

この第3話では、よく混同されるこの3つの言葉を、介護の現場を見てきた寺山茂樹が、どこよりもやさしく整理します。
3つは別々のようでいて、実はつながっている――。だからこそ、たった一手で、全部に効く。最後は「希望」のお話で締めくくります。

▼ この動画でわかること
・サルコペニア・フレイル・認知症を、それぞれ一言で
・サルコペニアとフレイルの「入れ子」の関係
・認知症は「地続きのお隣さん」――もの忘れとの見分け方
・3つをつなぐ「悪循環の輪」と、その断ち切り方
・今日から始める3つの入口「動く・食べる・つながる」

▼ 話し手
寺山茂樹(てらやま しげき)

▼ シリーズ「フレイル予防」全30回
第1話:フレイルとは何か?
第2話:「年齢のせい」とフレイルの違い
第3話:フレイル・サルコペニア・認知症の関係 ←今回
次回 第4話:健康寿命とは?平均寿命との違い

―――――――
※この動画は、一般的な健康情報の提供を目的としたものです。診断・治療については、かかりつけ医など専門家にご相談ください。

「最近、急に歩くのが遅くなった」「疲れやすくなった」「外に出るのがおっくうになった」

そんな変化を、「歳だから仕方ない」で終わらせていませんか?

実はその症状、“年齢”ではなく、「フレイル」の可能性があります。

今回は、「加齢」と「フレイル」の決定的な違いを、介護現場での経験をもとに、わかりやすくお話しします。

■今回の内容・「年齢のせい」と片付ける危険性・フレイルと加齢の3つの違い・急激な変化は危険サイン・フレイルは改善できる・「歳だから」が危険な理由

ご自身やご家族の変化に、早く気づくきっかけになれば幸いです。

▼こんな方におすすめ・高齢の親が心配な方・最近体力低下を感じる方・認知症予防に興味がある方・介護に関わっている方・健康寿命を延ばしたい方

Dさんは、認知機能の低下も少し見られる80代の男性です。


デイサービスに来ても、最初の頃はあまり話をしませんでした。
職員が声をかけても、


「うん」
「そうだね」


と短く答えるだけ。


表情も乏しく、周囲との関わりも少なくなっていました。


しかし、ある日、懐かしい歌が流れました。


その曲を聞いた瞬間、Dさんの口元が少し動きました。
職員が気づいて、


「Dさん、この歌、ご存じですか?」


と声をかけると、Dさんは小さな声で歌い始めました。


最初は本当に小さな声でした。
でも、歌が進むにつれて、少しずつ声が出てきました。


歌い終わったあと、Dさんはこう言いました。


「この歌、若い頃によく歌ったんだよ」


そこから、Dさんの会話が少しずつ増えていきました。


「昔、仲間と旅行に行った時に歌った」
「カラオケ大会に出たことがある」
「この歌は、母が好きだった」


歌は、記憶の扉を開くことがあります。
そして声を出すことは、呼吸、嚥下、表情、姿勢にも関係します。


Dさんは、歌の時間を楽しみにするようになりました。
歌う前には姿勢を正し、深く息を吸い、自然と表情も明るくなりました。


フレイル改善というと、筋力トレーニングばかりを想像しがちです。
でも、歌うこと、笑うこと、人と話すことも、立派なフレイル予防です。


Dさんにとって歌は、体と心をもう一度動かすスイッチになったのです。


フレイルは、ある日突然始まるものではありません。


「歩くのが遅くなった」
「食べる量が減った」
「外に出なくなった」
「会話が少なくなった」
「転ぶのが怖いと言うようになった」


こうした小さな変化の積み重ねです。


でも、早く気づけば、変えることができます。


大切なのは、
「歳だから仕方ない」
で終わらせないこと。


体は、何歳からでも反応します。
心も、何歳からでも動き出します。


フレイル改善とは、ただ筋肉を鍛えることではありません。
その人の中にある、
「まだできる」
「もう一度やってみたい」
という力を引き出すことなのです。

Cさんは、80代の女性です。


一度、自宅の廊下で転倒してから、歩くことが怖くなっていました。


転倒そのものは大きな怪我ではありませんでした。
しかし、その日からCさんの生活は大きく変わりました。


トイレに行く時も慎重になり、外出はほとんどしなくなりました。
ご家族が外に誘っても、


「また転んだら迷惑をかけるから」


と言って断るようになりました。


フレイルは、体だけの問題ではありません。
「怖い」
「迷惑をかけたくない」
「自信がない」
こうした気持ちが、体の動きをさらに小さくしてしまいます。


デイサービスでは、まずCさんに安心してもらうことから始めました。


いきなり歩行訓練をするのではなく、椅子に座ったまま足の裏を床につけてもらい、


「足の裏で床を感じてみましょう」


と声をかけました。


次に、太ももに手を当ててもらい、


「ここに力が入っていますね」


と、自分の体を感じてもらいました。


そして、職員がそばについて、ほんの数歩だけ歩く練習をしました。


最初は3歩。
次は5歩。
そして、部屋の端まで。


ある日、Cさんは歩き終わったあとに、少し照れたように笑いました。


「なんだ、私、歩けるじゃない」


その日から、Cさんの表情は変わりました。


数か月後には、施設の中だけでなく、玄関の外まで歩く練習をするようになりました。
そして、ご家族にこう話したそうです。


「暖かくなったら、また近所を散歩してみたい」


この言葉こそ、フレイル改善の大きな一歩です。


歩く距離が伸びたこと以上に、
「もう一度やってみたい」
という気持ちが戻ったことが、とても大切なのです。


Bさんは、70代後半の男性です。

奥様を亡くされてから、食事への関心が薄くなっていました。
朝はパンを少しだけ。
昼はお茶漬け。
夜は簡単な麺類。

体重も少しずつ減っていきました。

ご本人は、

「食べたいものがないんだよ」

と話していました。

ご家族は心配していましたが、本人が嫌がることは無理にできません。
ただ、食事量が減ると、筋肉も落ちます。筋肉が落ちると、歩く力も落ちます。歩かなくなると、さらにお腹も空かなくなる。

まさに、フレイルの悪循環です。

デイサービスでは、まず「たくさん食べましょう」とは言いませんでした。

最初にしたのは、食事の前に軽く体を動かすことでした。
足首を動かす。
膝を伸ばす。
歌を歌いながら、深く呼吸する。

体が少し温まると、不思議なことに表情も変わってきます。

そして、食事の時には職員がこう声をかけました。

「Bさん、今日はこのおかず、いい香りですね」
「一口だけ、味を見てみませんか」

無理に食べさせるのではなく、食べることへの興味を少しずつ戻していきました。

数週間後、Bさんは食事の時間にこう言いました。

「今日は味噌汁がうまいな」

その一言を聞いた職員は、心の中でガッツポーズをしました。

さらにしばらくすると、Bさんは他の利用者さんと食事中に会話をするようになりました。

「昔はよく魚を焼いて食べたんだよ」
「女房が作る煮物がうまくてね」

食事は、ただ栄養を入れるだけではありません。
記憶を呼び起こし、人とのつながりを戻し、生きる力を支えるものです。

Bさんはその後、少しずつ体重も安定し、歩行時のふらつきも減っていきました。

体験談①

「歳だから仕方ない」と思っていたAさんの変化

Aさんは、80代前半の女性です。

以前は買い物も自分で行き、近所の方とのおしゃべりも楽しみにしていました。ところが、ある時期から外に出る回数が少しずつ減っていきました。

最初は、本人もご家族もこう思っていました。

「まあ、歳だから仕方ないよね」

ところが、変化は少しずつ進んでいきました。

歩くスピードが遅くなり、玄関の段差を越える時に不安そうな表情をするようになりました。食事の量も少し減り、以前は楽しみにしていた会話にも、あまり入ってこなくなりました。

ご家族が気づいたのは、ある日のことです。

買い物から帰ってきた娘さんが、

「お母さん、ちょっと一緒に外を歩こうか」

と声をかけると、Aさんはこう言いました。

「転んだら怖いから、今日はやめておく」

その言葉を聞いて、ご家族は初めて、
「これはただの老化ではないかもしれない」
と感じました。

デイサービスに通い始めた頃のAさんは、椅子から立ち上がる時にも手すりを強く握っていました。表情も少し硬く、運動の時間になると、

「私はもう無理よ」

と笑いながらも、どこか諦めたように言っていました。

そこで最初に行ったのは、難しい運動ではありません。

椅子に座ったまま、足踏みをする。
太ももに手を当てて、「今、ここを使っていますよ」と意識してもらう。
歌に合わせて、ゆっくり手を動かす。
立ち上がりも、回数ではなく「安心して立てた」という感覚を大切にしました。

すると、2週間ほどで小さな変化が出てきました。

運動の時に、Aさんが自分から足を動かすようになったのです。

1か月ほど経つと、椅子から立ち上がる時の不安が少し減り、表情にも明るさが戻ってきました。

ある日、Aさんはこう言いました。

「先生、私、まだ歩けるんですね」

この一言は、とても大きな意味を持っていました。

体力が戻っただけではありません。
「もう無理」と思っていた心が、
「まだできるかもしれない」に変わったのです。

フレイルの改善で大切なのは、筋力だけではありません。
本人の中に眠っていた自信を、もう一度取り戻すことです。


「最近、疲れやすくなった」
「歩くのが遅くなった」
「外に出るのが面倒になった」

それ、“年齢のせい”ではないかもしれません。

今回は最近よく耳にする「フレイル」について、わかりやすく解説します。

フレイルとは、
健康な状態と介護が必要な状態の間の段階です。

実は早めに気づけば、
改善できる可能性があります。

これからの動画では、
フレイル改善、
認知症予防、
筋力低下予防、
食事・運動・脳の関係なども
詳しくお伝えしていきます。

ぜひ最後までご覧ください。

令和8年2月27日


令和8年2月28日


【ミュージック•デイ あした音】
・「ただ預かる」デイサービスではなく、「生きがいを見つけ、輝ける場所」を意識しています。
• 個々の状態や好みに合わせ、音楽・運動などのプログラムを柔軟に組み立てているため、誰でも安心して楽しめます。
・特に「寺山式 認知機能改善プログラム」を導入している点は、他にはない独自の強みです。

【あした音 公式ページ】
https://ashitane3.com

【ライン登録】
https://asitane9.com/Page.aspx?id=P7bb6ba9


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令和8年2月17日


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