Galerie 1月と7月 多治見 武昭さん
INNOVATION ストーリー vol 4
Parisに関わりのあるクリエーターの方々にお話を伺います。
多治見武昭さん (Galerie 1月と7月)
インタビューvol 4
お店の今後について
Paristree
パリのお店を今後どのようにしていきたいか構想はありますか?
多治見さん
今と同じくらいの規模を保ち、続けていければと思っています。
Paristree
お店の密度、成熟度、物と空間の関係が時間と共に濃密になっていき、お店に置いてある器の存在感も今後時間と共に重厚になって行くという印象があります。
小澄正雄 捻り菊形盃
φ7.5 x h3cm
多治見さん
やはりある程度、フランス人の好みの傾向というものがあるように思います。
灰釉がどろっとかかったような、自然の力を強く感じるもの特に惹かれるようで。
また、やはり器としてどうかというよりも、物としてどうか、を重視されているように思います。
そういった「好み」に迎合する、「こういうのお好きなんでしょう?」という品物選びをしないようには気をつけるようにしています。
Paristree
既に多治見さんが選んでいる時点で大きいですよね。
多治見さん
パリでお店をしていて面白いと思うのは、
どの作家も、パリでは無名であるということです。
フランス人は「自分がこの作品をどう思うか。好きなのか嫌いなのか」について非常に真摯で、常連のみなさんがどの食器を選ぶのか、いつも楽しみにしています。
Paristree
今何人の作家さんと仕事をしていらっしゃいますか。
多治見さん
10人ほどです。
必ず窯場を訪ね作品を選ぶことにしているので、このくらいが限界かなと思っています。
常設が中心ですので、売り場面積の都合もありますが。
最近、少しづつ高いものが売れるようになってきました。
値段帯を上げて行くのはとても時間がかかりますね。
秋野ちひろ 真鍮ブローチ・ブレスレット
モデルはスタッフの井上いくみさん
Paristree
ロイヤルカスタマーも時間によって定着していきますしね。
素晴らしい器と出会うとき多治見さんの中で何が起こりますか。
多治見さん
先ほどお話した荻窪の食器屋「魯山」のご主人が、いつか「たかが食器。でも、されど食器なんだよ」と仰っていたことがあり、言い得て妙だなと思いました。
だからこそ面白いわけですよね。
毎日使って、生活に馴染んでしまって、ついつい無意識に手にとってしまうような器が、その人にとっての「本当に良い器」なのではないかなと思います。
李朝時代 無地刷毛目 中鉢
φ17 x 6cm
Galerie 1月と7月
11 Rue des Grands Augustins 75006 Paris



