ソーシャルスタイル理論を用いた面接手法 2 | 現役課長が気づいた『間違えない会社選び』

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前回の続きとなる、ソーシャルスタイルを面接にどう生かすかについて、ご紹介します。


ソーシャルスタイルというものは、言動や行動を類型化することで、そのスタイルを見極めようとするものです。すなわち、顕在化した言動から、その言動の基となっている潜在的な価値観や信条を見極めようということです。


一般的には、価値観の違う考えを受け入れることは非常に違和感があり、時には嫌悪を感じることもあります。


たとえば、スーツを買いにいったときに、値段や素材、縫製、耐久、デザインなど、気になる要素を客観的に比較検討しているときに、店員から「モノはいいですよ」と主観的(情緒的)な意見で購入を薦められたら違和感がありませんか?


この逆もあります。自分に似合っているか、最近の流行はどんなものかをたずねているのに、素材や縫製のよさ、耐久性ばかり説明されても困りますし、嫌ですよね?


人はそれぞれ大事にしているものが違い、その違いが言動に現れます。コミュニケーションをする場合にも、その差は出てきます。世間話を重要視する人、本題だけを話す人、よく人の話を聞く人、自分の話ばかりする人・・・さまざまな形で表出されます。


要するに、言動を観察することで、その人が好むコミュニケーションの方法がわかりますので、それにあわせていけばいいだけです。相手のソーシャルスタイルに自分の言動のスタイルを合わせようというものです。


新卒採用時の面接は、人事の採用担当者の面接、部門長の面接、事業部長や役員の面接と2~4回くらい粉割れる場合が多いと思いますが、採用の可否は、採用担当者とその上司(通常は課長クラス)のところでほとんど決まっており、部門長や役員面接は基本的に「採用」を決めるというよりも、「不採用」となる特別の理由がなければ、「結果的に採用」となるということです。
極論的に言えば、嫌われなければいいのです。


そして、人事の採用担当以外の面接者は、基本的にはきちんとした採用のための面接訓練を受けているわけでもなく、役割としても漠然と、「人間性を特にみて、だめな場合のみはじいてくれ」としかいわれていないので、『面接の時間ほとんどが世間話で終わった』ということがあるのです。

世間話だけのように見せかけて、高度なアセスメントをしているなんてことはまずないでしょう。


したがって、特に2次面接以降でソーシャルスタイル理論の応用は効果が出てきます。(逆に、1次面接くらいでは、業者に任せたり、採用担当者がやる場合が多いため、訓練も一番受けており、自身の価値観は殺して、客観的に見極めようと意識しているため、小手先の小細工は通用しません)


実際の面接での活用方法としては、短い時間ですので限られますが、すぐにできることとしては、
「相手(面接官)の口調にあわせる」ことです。面接官が複数いる場合は、偉い方にあわせるほうがベター。人は、自分を基準として判断する場合がほとんどですので、自分と同じと認識した場合「おかしい」とはあまり感じないものです。
「口調」と一口に言っても、スピード、声の大きさ、抑揚(トーン)などが代表的なものとしてあります。


そして、もうひとつ。世間話を形式的でなく振ってくるような場合は、儀礼的名返事や相槌だけでなく、積極的に楽しんで世間話をするほうがよいでしょう。逆に、形式的に世間話をしているなとかんじた場合は、儀礼的に返事をするだけに留める。積極的に、世間話を広げると逆効果になります。


前回の紹介したスタイルでいうと、
理論派、友好派は、口調があだやかな傾向があります。
社交派、友好派は、世間話を好む傾向があります。


2回に分けてご紹介いたしましたが、私なりの解釈でかなり乱暴にソーシャルスタイル理論を説明していますので、あくまでも参考としてください。ただ、ここでお伝えしたいことは、人は意識しなければ、ほとんどの場合、自分のスタイルを変えることなく、コミュニケーションを図ろうとしますので、相手のスタイルに合わせることを少し意識するだけで、相手の印象派大きく変わるということです。

特に、新卒選考においては、何百人もの学生さんの面接をする採用担当者は、無意識的に印象評価をしています。



いろいろと書きましたが、スタイル調整は頭で考えるほど、簡単にはできませんので、周りの人にやってみて、練習をしてみてください。。