『痛風二十二年物語』二十五話 -リハビリテーション科- | 『 痛風二十二年物語 』・『 桜 と 痛風 』

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『痛風二十二年物語』二十五話

 “リハビリテーション科”ヒマワリ

 

入院16日目の朝を迎えた。

身体の節々にあった痛みは、

処方されるステロイドの量に比例して

無くなっていった。

入院当初は、炎症による身体中の痛みをとるため、

一挙8ミリに増量したが、

現在はその半分だった。

ステロイドを使用した場合、

たとえ痛みがなくなっても、

これをすぐになくすわけにはいかなった。

そうそれは“リバウンド”があるからだ。

先生は、糖尿・リュウマチの専門医であり、

この処方を熟知していた。

ステロイドの減らし方は、

私の身体の状態をよく観察しつつ、

少しずつ慎重に行わないと、

再び痛みが起こりぶり返しがあるのだ。

それは入院前、

町医者からもらったステロイド錠2ミリを、

やぶから棒に服用していた頃、経験済みだった。

 

さてこの日、検温と血圧を終えた看護師が言った。

「小林さん、

明日からリハビリ室へ行ってください・・・」

「松葉づえで歩けてはいるようなので、

もっとしっかり出来るようにしましょう・・・」

「明日、昼食後2時にリハビリ室へ

行ってください・・・」

「入るとき、お名前と・・・」

 

そうか、いよいよ退院の準備かなと思った。

大腿部やふくらはぎの筋肉はすっかりなくなり、

足腰の衰えは顕著だった。

松葉ずえで病院内を出来るだけ歩くことを

最近の日課としていたが、

そう退院すれば、そこは他ならぬ“娑婆”である。

こんな状態ではどうにもならない。

もっと足腰をしっかりさせないと・・・・

我が家の石段が目に浮かんだ。

 

― 続きは今度。よかったらまた読んで下さい。―

 

  我が家のコーヒーの木の花が咲いた・・・やがて実が生る 晴れ