高市氏が自民党総裁に決まった。

ライフワークバランスを捨てる、馬車馬のように働いてもらう、といった古い思考の人に、国民一人一人がゆとりのある豊かで幸せな人生を歩める社会を築くことはできない。

議員全員が一致団結してみんなに働いてもらうというが、石破氏が首相になった直後の人事で、高市氏に対して党の総務会長就任の打診をしたが、彼女はこれを固辞した。石破政権で、最初から最後まで足を引っ張り働かなかった議員の代表格が、舌の根も乾かぬうちに、真逆のことをまじめに叫ぶ。彼女は、傲慢ゆえに自分の話していること、やっていることが、客観的にわからないのだろう。そして、「説明責任」という言葉の名の元に、詭弁(言い訳や自己都合の説明)で何でも乗り越えていけると勘違いをしている。彼女もまた、古き悪しき自民党そのものである。作り笑顔をしたり急にどすの効いた低音の声を出したりなど、気味悪さというか幼稚な演技も信用を失う要素となっている。彼女の演説を聞いていると、話はあまりうまくないし、活舌もよくない。あれでは、誰も彼女に対して安心感をいだくことはできないだろう。

林氏以外の候補もみな力不足であったが、彼女にも国のかじ取りをする力はない。能力ではなく、やる気や人脈で決められる日本の首相選びのしくみは、改善されなければいけないだろう。国民から最も信用されておらず、能力もなく数だけで殿様気取りになっている麻生氏に、候補者がお願いにあがるという状況も、民主国家、先進国とは思えない。

彼女の一番の気がかりは外交である。安倍氏の外交を引き継いで、中国や韓国にはっきりと物を言っていくとしたら、中途半端はいけない。少し反抗して見せ、相手を怒らせてからすぐに「した手」に出るというのは、最も悪いやり方である。これだけは気を付けてもらいたい。やらないか、もしやるなら徹底的にやるか、どちらかでないといけない。中途半端が最悪の結果をもたらす。また、トランプやプーチンとの付き合い方であるが、笑顔やハッタリで動く彼らではない。正当な信念をもって穏やかに貫かなければいけない。

経済も社会保障も外交も、そして国民の一人一人の幸せの実現も、彼女には荷が重すぎる。自分自身の言動もよくわかっていない。昭和のオヤジ達、古い自民党を見続け、それが体に染み付いている人だ。不安要素しかないが、彼女が首相を辞任するまでの間に、例えばロシアや中国からの侵略をうけて戦争に突入したり、日本経済が崩壊するほどのアメリカから過度の要求をされたり、大きな海底資源を奪われたりなど、大事件が起きないことを祈るばかりである。